零細一口馬主の独り言

キャロットクラブの一口馬主が出資している愛馬の近況・様子を書いていくブログ

さらば、ダローネガ

2017-04-30 22:21:22 | ダローネガ
昨日の新潟の障害OP戦に出走したダローネガは、直線で先頭に立つものの最後の障害でつまずき、そのまま競争を中止しました。レース後、左前脚の第1指関節開放性脱臼の診断が下され、手を施しようがないとのことで、天に召されることとなりました。

久々のレースでしたが、障害レースに転向しての4戦目、道中は少し行きたがるところもありましたが、全体としては良い感じでレースを進め、4コーナーで逃げる馬をとらえた後はよい手ごたえで直線はどんどん突き放していくかも、と思った直後の悲惨な事故でした。

1口馬主を始めてから2年目に出資した2頭のうちの1頭がダローネガでした。出資した愛馬を初めて目の前で見た阪神競馬場のメイクデビューは同世代で最初の新馬戦でした。そこで後の重賞馬となるエピセアロームをゴール前で差し返し、父であるダイワメジャーのファーストクロップ最初の中央競馬の勝ち馬となったものでした。この時から、のちのダローネガの特徴である勝負根性のすごい馬、ひょっとしたらキレる脚がないところもかもしれませんが、それらを見せつけたものでした。

その後は、1番人気で荒れた新潟競馬場の内枠をひいてしまう新潟2歳S、出遅れながらも追い込んで2着になるデイリー杯、中山1600mで外枠をひいてしまいちょっと足りない朝日杯、賞金的には十分ながらも調子を崩して出られなかったクラシックシーズンなど、あとちょっと運が足りない馬でした。しかし、最後にひと伸びして勝った小倉日経OPやその後も富士Sや中京記念で重賞3着と、勝負根性とその持てる力がOP級であることを見せつけたものだったと思います。とはいえ歯車がもう少しうまくかみ合い、重賞を勝つことができていたら、このような最期を遂げることはなかったのだと思うと、無念です。

ここまで、2歳のメイクデビューから約6年間、ハープスターなど他の期待馬たちが活躍していた時期も安定してレースに挑戦してくれ、期待に応えてくれたときも歯がゆい結果だったこともありましたが、その長男坊としてレースに勝つことのうれしさ、歯がゆい結果となることの悔しさ、また、4歳時に腰を痛めて以来、健康に競走馬として走り続けることの難しさを教えてくれたダローネガは偉大だったと思います。晩年は出資馬として初めて障害戦に挑戦し、障害レースの面白さも教えてくれましたが、最後に障害レースの難しさ、危険さも自らの命と引き換えに強く印象づけることとなりました。そこまで教えてくれる必要はなかったんだけど・・・

6年間、楽しませてくれた馬を失うこととなり、無念です。また。ここまで頑張ってくれた馬を最期に死なせてしまうことになったことは申し訳ない気持ちも大きいです。競走馬生を生きたまま終えたとしても、その後の余生が保障されているわけでもないと思いますので、人間のエゴといわれるかもしれませんが、やっぱり無事に引退してほしかったと思います。

まとまりもない文章になってしまいましたが、今思う気持ちを書き綴ってみました。
ダローネガ、本当にこれまでありがとう。これからは天国でゆっくり休んでください。

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