ブログ友の葉月さんの、この記事を見て絶対観たいと思っていましたが、やっと時間がとれて観に行ってきました。
カメラワークが素晴らしいです。どうしてこんな映像が撮れるのだろう。主演のノーマン・ウィンターも本物の狩人。演技はシロウトのはずです。言葉がわからないからそう思えるのかもしれませんが、まるでドキュメンタリーを見ているような気さえ起こるほど、自然に見られました。犬も演技じゃないでしょうけど、素晴らしい頑張りでした。
ネタバレになるから詳しくは書きませんが、gooのあらすじを引用すると、
半世紀に渡ってロッキー山脈で罠猟を続けてきたノーマン・ウィンター。彼はネイティブ・アメリカンの妻ネブラスカと7頭の犬ぞり犬と共に、人里離れた大自然の中で暮らしている。ノーマンとネブラスカは猟を通じて生態系を維持し、自然を守る猟師の仕事に誇りを持っている。そして何よりも、ほぼ自給自足の自由な暮らしと自然を愛していた。しかし森林の伐採によって、年々動物は減少。山を降りることを考え始めた2人に、リーダー犬の死が追い討ちをかける。
ロッキー山脈最後のトラッパー(罠猟師)、ノーマン・ウィンターが本人役を演じるドラマ。とはいえ彼の仕事ぶりや日常、自然の美しさを丁寧に捉えた作品になっており、ほとんどドキュメンタリーを見る感覚だ。薄氷の割れ目に犬ぞりごと落ちるエピソードも、彼の実体験の再現。リアリティのある物語、本人だからこそ説得力のある台詞など、自然と寄りそって生きる人間の姿を等身大で見せてくれる。ニコラス・ヴァニエ監督自身も、わずか20歳でラッブランド大平原の徒歩横断を成功させるなど、数々の偉業を成し遂げたフランスの著名な冒険家。それだけに自然と人間の関係性描写に哲学的な深みがあり、考えさせられる。相棒として大活躍する犬たちも素晴らしく、犬好きは必見だ。
こういう厳しい自然の中で暮らしていくには、なにかしらの代償も付もの。それが不便さであったり、肉体的苦痛であったりする。ここまで厳しい環境の中で生活していると命の危険も多々あるわけで、それでもここがいいという理由には、熾烈ではあるものの自由があるからでしょうか。もちろん、それらを苦痛であるとは思っていないからできるのでしょうけど・・・
生死は犬や家族との信頼が左右するだけに、お互いの絆は強い。この絆の強さも生きていく上での大事な条件であるということも感じさせられました。
モノが溢れて一見豊かだけれども、この映画の中にある自由・信頼というものが希薄になっている都市社会でくらす私たちに、強烈なインパクトを与えている。監督の生態系に対する危惧も感じ取れます。
淡々と描かれている日々の暮らしのひとつひとつが、常に命の受け渡しをしている。「命」というものを真正面から捉え、感傷さえ入る余地なく、ピュアでシンプルな彼の生き方は、本当に大切なものは何かを問いかけているようでもある。
映し出される自然は素晴らしい、そして同時に非常に厳しい。その両方を再認識されてくれる映画でもありました。
とは言っても、自然も動物も大好きな私ですがとてもこんな暮らしはできません。
「狩人と犬、最後の旅」の公式サイトはこちら
カメラワークが素晴らしいです。どうしてこんな映像が撮れるのだろう。主演のノーマン・ウィンターも本物の狩人。演技はシロウトのはずです。言葉がわからないからそう思えるのかもしれませんが、まるでドキュメンタリーを見ているような気さえ起こるほど、自然に見られました。犬も演技じゃないでしょうけど、素晴らしい頑張りでした。
ネタバレになるから詳しくは書きませんが、gooのあらすじを引用すると、
半世紀に渡ってロッキー山脈で罠猟を続けてきたノーマン・ウィンター。彼はネイティブ・アメリカンの妻ネブラスカと7頭の犬ぞり犬と共に、人里離れた大自然の中で暮らしている。ノーマンとネブラスカは猟を通じて生態系を維持し、自然を守る猟師の仕事に誇りを持っている。そして何よりも、ほぼ自給自足の自由な暮らしと自然を愛していた。しかし森林の伐採によって、年々動物は減少。山を降りることを考え始めた2人に、リーダー犬の死が追い討ちをかける。
ロッキー山脈最後のトラッパー(罠猟師)、ノーマン・ウィンターが本人役を演じるドラマ。とはいえ彼の仕事ぶりや日常、自然の美しさを丁寧に捉えた作品になっており、ほとんどドキュメンタリーを見る感覚だ。薄氷の割れ目に犬ぞりごと落ちるエピソードも、彼の実体験の再現。リアリティのある物語、本人だからこそ説得力のある台詞など、自然と寄りそって生きる人間の姿を等身大で見せてくれる。ニコラス・ヴァニエ監督自身も、わずか20歳でラッブランド大平原の徒歩横断を成功させるなど、数々の偉業を成し遂げたフランスの著名な冒険家。それだけに自然と人間の関係性描写に哲学的な深みがあり、考えさせられる。相棒として大活躍する犬たちも素晴らしく、犬好きは必見だ。
こういう厳しい自然の中で暮らしていくには、なにかしらの代償も付もの。それが不便さであったり、肉体的苦痛であったりする。ここまで厳しい環境の中で生活していると命の危険も多々あるわけで、それでもここがいいという理由には、熾烈ではあるものの自由があるからでしょうか。もちろん、それらを苦痛であるとは思っていないからできるのでしょうけど・・・
生死は犬や家族との信頼が左右するだけに、お互いの絆は強い。この絆の強さも生きていく上での大事な条件であるということも感じさせられました。
モノが溢れて一見豊かだけれども、この映画の中にある自由・信頼というものが希薄になっている都市社会でくらす私たちに、強烈なインパクトを与えている。監督の生態系に対する危惧も感じ取れます。
淡々と描かれている日々の暮らしのひとつひとつが、常に命の受け渡しをしている。「命」というものを真正面から捉え、感傷さえ入る余地なく、ピュアでシンプルな彼の生き方は、本当に大切なものは何かを問いかけているようでもある。
映し出される自然は素晴らしい、そして同時に非常に厳しい。その両方を再認識されてくれる映画でもありました。
とは言っても、自然も動物も大好きな私ですがとてもこんな暮らしはできません。
「狩人と犬、最後の旅」の公式サイトはこちら
「狩人と犬、最後の」新聞の映画案内を見たけど高知ではまだやってないようです。8月から公開されているのならそろそろやっても良いと思うけど、TOHOシネマズ高知ではやらないのでしょうか。
私が行ったところも席数150人ほどのミニシアターでした。
公式サイトから、上映館と期間がわかりますよ。
ブログを読ませていただき、この映画が当地にきたらぜひ見にいきたいです。メジャーな映画館ではないので来てほしいなあと期待しています。
風さんのところにも書きましたが、ハトは特徴があってわかり易いんですよ。
この映画はなかなか見ごたえがありましたよ。keiokoさんのところにも来るといいですね。
これからもよろしくお願いします。
ご覧になってきたのですね^^
「命の受け渡し」というコメントに深く同感です。
盛者必衰という考えを忘れて驕っていては、いつかしっぺ返しを受けますよね・・・。
人間も自然の一部なのだ、というノーマンの言葉が
本当に強く心に残っています。
もっとメジャーなところでも上映してくれたらいいのにねぇ。