店主のだらだら草子

スローライフを目指すi-sumi.com店主の気ままな日記

あなたも大切な人を救えるかもしれない

2007年03月13日 | 雑感
応急手当の方法ってご存知ですか?

私、「応急手当普及員」っていう資格を持っていまして、消防団のボランティアとして救命講習の実技指導を時々行います。
この日は消防職員の講義の後、CPR(心肺蘇生法)とAED(自動体外式除細動器・・・電気ショック)という救命措置を指導しました。この言葉も最近耳慣れしてきたしたね。
この方法、覚えておくといざというときに大切な人を救えるかもしれません。この講習は各地で盛んに行われていますが、ちょっとご紹介します。

救急車を呼べばいいんじゃないの?って考えている人は、このデータを見れば目からウロコですよ。
応急手当の基礎知識(総務省)(PDFファイル)

救急車が現場到着にかかる時間は全国平均で約6分以上といわれています。上のリンク先のグラフを見ると、心臓と呼吸が止まってから救急車が来るまで何もしない場合、経過時間6分で蘇生率を見るとわずか15%ほど。


じっと待っていては助かる率が極端に少ないのです・・・



このグラフ、3分より前のデータはありませんよね。
なぜかって言うと、119番を受けて応対して最寄の救急車を手配して・・・としていくと、現場が近くでも最低これくらいの時間がかかるので、これ以上は早く行けないためデータがないんです。
だから近くにいる人が一刻も早く救命措置をすれば、蘇生率はぐ~んと上がります。

この日は各町内の役員さんへの講習でした。
最初は「役だから仕方ない・・・」なんていう雰囲気もありましたが、講習が進むにつれ皆さん真剣に取り組んでおられました。
やってるとその大事さがわかってくるんですね。

見ず知らずの他人にはなかなか救命措置はできませんが、まずは身近な家族や大切な人のために覚えておいてはいかがでしょう?

ここに救命措置の基礎実技の説明があります(PDFファイル)
心肺蘇生や自動体外式除細動器(AED)の使用方法などを学ぶ「普通救命講習」は実技ともで3時間。開催日時等は各自治体のHPで。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
keikoさま (scops)
2007-03-15 22:14:13
みなさま救命講習のご経験がおありになって驚いています。問題は忘れてしまうことですよね、私もなんですが・・・

救命措置は5年ごとに見直しされます。より良い方法を覚えるためには講習が一番だと思います。
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いざというときに (keiko)
2007-03-15 15:10:57
そうですね、何度か講習を受けても忘れてしまってます。水難事故を想定して夏休み前にPTA主催で行うことが多いようですが、実際に動けるかなあと不安です。
scopsさんのおっしゃるように、まず家族に万が一のことがあったらどうするか、ですよね。それから
小さな子供さんのときは救急車を待つ間に無酸素状態で脳にダメージを与えることが多いので救急医療の本、もう一度探して再読してみようと思います。(本棚にあったはずなのに・・・)
本だけでなく、広報で講習などがないかどうか気をつけないと、役立つブログをありがとうございます。
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bulbulさま (scops)
2007-03-15 13:26:14
覚えておいて損はないと思いますよ。
素早い手当は命だけではなく、後遺症の重軽にも関係してきます。
なかなか他人に処置するのは勇気がいりますよ。感染症もありますしね・・・
まずは家族のために、是非!
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AED (bulbul)
2007-03-15 06:37:58
 京阪の京橋駅で初めて見ました。ど素人でも使えるような装置ってことですけど実際事故に遭遇してとなるとやっぱり焦るやなぁ、   うちにもまともに歩けなくて記憶もあやしい高齢の母がいるし救急医療には関心があるけど幸いというのか救急車の世話になったこともないし電話したこともありません。どちらかというと「他人事」みたいな意識しか持ち合わせてない。ちょっと考えてみなければ...。
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hitohaさま (scops)
2007-03-14 22:50:57
そうなんです。なかなかいざというときには難しいと思います。何度も何度も練習して、からだで覚えるのが一番だと思いますね。

機会があれば是非!
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私も… (hitoha)
2007-03-14 22:03:25
以前、自分のブログに「救命講習」を受けたと書いたことがありますが、やはり実際にやってみることは大切だなぁ…と、思いました。「いざ」という時に、冷静になるだけでもたいへんなんですから。頭で理解しているだけでは、とても…。
でも、受けたからと安心してないで、また機会を見つけて受講したいと思います
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書き忘れました (scops)
2007-03-14 18:11:58
講習は3年ごとに受けなければなりません。
かく言う私も常に復習しておかないと、順序を間違えたりしてしまうことがあります。
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マルチレス (scops)
2007-03-14 18:08:12
fagus06さんもジョルジュさんも受講されていたんですね。感心感心。

私はこの何十年かの間に家族が2人家で倒れた経験があります。
そのときはまだこんなこと知らなかったんですが、救急車を待つ間のなんと長かったことか・・・
結局二人ともなくなってしまったのですが、そのときの自分の無力さは忘れられません。

ひとりでも多くの人に覚えていただきたいですね。
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たま~に、復習しないと。 (ジョルジュ)
2007-03-14 16:04:16
PTAの役員の時にやりました。
夏のプールの監視が始まる前に、暑い体育館で(笑)。
父の急死から何年も経っていたのに 必死になってしまいました~。
その頃はまだAEDはありませんでした。


消防署の講習の記事を広報誌に見た時、応募しましたが定員オーバーで参加できず。
それ以後チャンスを狙っていますが
一般の人向けに土曜日開催なので 土日が忙しい我が家では 二の足を踏んでしまいます。
きっといつか講習を受けて ブログで紹介を、と ずっと思っています。

たくさんの人に 講習を受けて 救急救命方を知っていて欲しいと思っています。
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10年前に免許取ったとき (fagus06)
2007-03-14 08:13:30
この実技の講習を受けました。今は教習所でも教えているようです。確か、気道確保のためのプラスチック製のパイプみたいなものをもらいました。今も、車に積んでいるはずです。
でも、定期的に繰り返さないと忘れますね。消化器の使い方もそうですが、イザというときは、慌てていてなかなか実行できないでしょうね。
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