若冲と江戸絵画展

京都国立近代美術館で催されているこの展覧会ももう終盤ですが、やっと鑑賞しに行ってきました。なんでもいつもギリギリです・・・

もうすっかり有名になった、伊藤若冲がメインの展覧会で、若冲を世に広めたジョー・プライス氏のプライス・コレクションによる展示です。若冲は京都の絵師でしたからもともとゆかりのある地なんですが、こんなに人気が出たのは10年前の京都での没後200年の展覧会からだそうです。

若冲の作品は得意の鶏の画、旭日雄鶏図や奇抜さで有名な鳥獣花木図屏風などなど20点たらずでした。
100点以上の展示があったけど、やはり若冲の作品の前は人が多い。私は芸術に疎いのですが、こういうものは結局自分の好き嫌いで評価する、というか自分の好みだけでいいと思うのです。芸術ってそれでいいんですよね？
その作品を見て何を感じるかだけでいいと思います。難しいことはわかりませんから・・・
そういう意味で言うと、私の好みで行くと「中」。　お～、人気絶頂作者に対して大胆な発言。

（画像は、京都国立近代美術館内を移動中に撮った平安神宮の大鳥居。向かい側は京都市美術館）

この展覧会には、他にも多くの絵師の作品が並んでいました。
円山応挙のように有名なものもいくつかありましたが、私の好みは亀岡規礼の猛虎図。ここだけ本物？なんて思うような毛の質感に、何度か近づいて見直しました。この人の作品は他のも好みでした。森狙仙や長沢芦雪も好きな作風でした。

虎を描いた作品は多かったですね。6～7点あったと思いますが、やはり阪神ファンとしては猛虎ははずせません。（笑）ちなみに伊藤若冲の猛虎図。

おまけ？といってはとても失礼なんですが、なんと言うんでしょう・・・サービス？併設？
この展覧会の流れで横尾忠則展とか、須田国太郎や梅原龍三郎などの近代の作品も見ることができました。
中でもラッキーだったのは、ピカソとマチスの絵が1点ずつでしたけど見られたこと。ここはなぜかがらすきで、ピカソをひとりでじっくり見る贅沢を味わいました。といってもその芸術性はよくわかっていませんが・・・