「阿弥陀堂だより」(南木佳士著 文藝春秋 1995年6月15日 第1刷 234ページ)
著者の本は「ダイヤモンドダスト」(芥川賞受賞)以来、好きな小説家であり、ほとんどの作品を読んでいる。
今回は再読である。30年ぶりの読書だ。
主人公は小説家で妻は医師として設定している。妻は流産を機に精神状態が悪化し夫婦して主人公の生まれ故郷に戻ってくる。妻は週に3回の診療所で診察をする。ゆっくりと流れる奥深い山村での生活で自分を取り戻しいく様子を描いた作品だ。いい作品だ。目頭が熱くなる場面が何度も出てくる。阿弥陀堂に住む堂守の96歳とのふれあいにも涙する。いい言葉がたくさん出てくる。