絆の法則

澤谷 鑛

愛娘との再会

2015-05-28 | 牽引の法則
                         岩崎 裕繁

【以前、書かれたものが見つかりましたので、掲載させていただきます。 澤谷 鑛】

澤谷先生。ご無沙汰しています。
先日、こんなことがありましたのでメールさせて頂きます。

ちょうど1年前の2月に離婚をいたしました。
それからしばらくして住まいを離れ東京に行きました。
行き先は現在の自分の彼女の住まい……。

浮気が離婚の決定打でした。
今まで危うい状態は幾度もありましたが決定打がありませんでした。以前から夫婦仲はよくありませんでした。

嫌な部分が目につく、相手の非の認めさせ合い、自分の主張のし合い、でした。

その二人の間に5歳の娘が一人います。
今思うと、娘は私たち2人の嫌なピリピリ感をずっと感じて、一人で日々耐えていたのだと思います。

そんな娘の気持ちも、離婚後、自分が行き詰まり、どうしようもないときに、澤谷先生のカウンセリングを受けたからこそ、わかるようになりました。

何度か娘には会っていました。しかし、ゆっくりではなかったので、今回約2ヶ月ぶりにゆっくり逢うことができました。
いつも娘は久々に会うと「ブスーッ」とした顔をします。そのあと少しずつ和んでいく感じです。私も引け目があってか、ぎこちない会話をしてしまいます。

今回も「ブスーッ」とした顔で現れました。
しかし、わたしは会ってすぐに嬉しさで満面の笑顔で抱っこしてあげました。
そうするとすぐに甘えてきました。

いろいろ歩いて買い物してゲームセンターにもいきました。

娘は私に“おねだりをしてはいけない”と思っており、欲しくても何も言ってきません。
私は「欲しいものがあれば、遠慮しないで何でも言っていいよ」といいました。
すると小さいぬいぐるみをひとつだけ持ってきました。
「いっぱいいいよ」と言っても、ひとつだけしか持ってこない娘を見て、“いつも我慢していたんだな”と思いました。

そして、ゲームセンターにある「プリクラ」でシールをつくるため、二人で写真をとりました。今までの娘との二人の写真で笑顔のものがありません。私はまた満面の笑顔でポーズをとると、娘も凄い笑顔で普段見せないようなポーズをしていました。(笑)
そのプリクラを二人で半分個にしました。娘が「お父さんは、ちゃんとずっと財布の中に入れていてね」といっていました。

少し早いのですが、バレンタインのチョコも数あるチョコから自分で選んだ、といっていました。これまたかわいいチョコでした。

そして晩御飯を食べて帰る時になりました。
私が電車の改札口に入り、手を振ると、
「いやだぁぁぁぁ~」
娘が泣いていました。

このときは、まさに心臓をもぎ取られそうな衝撃を受けました。

離婚して家を出るときも、娘は私が出る直前まで普通でしたが、扉を開けたとき、「いやだ」と泣きました。このときも苦しかったのですが、今回はそのときのこともあるせいか、強烈に胸に打たれました。

電車に乗り、その日一日のことを考えていました。
すると涙が止まらなくなりました。
娘の悲しさ……
自分の情けなさ……
前妻に対しての理解のなさ……
こみ上げてきて涙がとまりません。
今、メールを書きながらも、思い出すと涙が出てきます。

電車の中で夜なのにサングラスをしたまま。
ずっと涙がとまりません。

家に着き電話をかけました。
前妻に「娘は?」とたずねました。
「帰ってきてすぐ寝たよ~。でも……手にプリクラ持って放さないの」

……また来月会いに行きます。
娘は私に無償の愛をくれ、その存在だけで私を癒してくれています。さらにいろんなことを気づかしてくれています。

この先、前妻と私の復縁はないと思いますが、私はよき理解者でありたいと思います。前妻もどこかで「自分自身が能力がないからいけない」と思っている感じが受けました。

そういえば娘が「こんどはプリクラ、お母さんも入って3人で撮ろう」といっていました。

今回の出来事で、私から「成功」「お金持ち」というキーワードがどうでもよいものになりました。執着せずに手放すことができそうです。

すばらしい愛娘です。そして生んでくれた前妻にも感謝します。
家族がいるだけで無限の幸せを感じられる、と理解しました。長々と失礼しました。
いろんな気づきのきっかけをいただけた澤谷先生にも感謝いたします。

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