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目眩く思想世界擬きと言霊フロンティア
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Diary 10/17(MON)

2005年10月18日 09時59分47秒 | Diary
 機械研で作業をしていると、アルミやステンレスを切るのに使う電動ノコギリを慎重に使うのは当然のことだが、それ以外でも思わぬ怪我をするものだ。右手で勢いよくこするヤスリが左手に勢いよくささるのはまぁよくあることとして、今日は椅子が壊れているのに気づかずに座って指を思い切りつめてしまった。木とアルミの間にはさんだので血がけっこう出てきて1時間くらいとまらず、かなり痛かった。何時間か放置しておいたら血豆になった。それも右利きの右手の人差し指なので不便なことだ。作業もやりにくいのはもちろん箸もまともに持てないしキーボードも人差し指を使わずにたたいている。

 ところで、京大吉田寮が窮地にある(僕は吉田寮生ではありません)。

 以前耐震調査(といっても京大の主催らしいが)があって、その結果寮食(もと食堂)がかなりやばいことがわかったのである。柱が最大で1/36(36cm上って横に1cmずれる傾き)傾いているのだ。木造建築は1/30傾くともういつ倒れてもおかしくないらしい。来年の吉田寮祭は「寮食の柱をみんなで頑張って押そう」的なイベントをやってみると面白いことになるかもしれない。まぁちょっとした地震が来たら力のかかり具合によってはひとたまりもないだろう。というか誰が見ても、今までに倒れてないのが不思議なくらいだ。そうでなくてもあと30年もすれば寮食は自然倒壊するという診断結果が下されている。これだけ傾いているのは古いせいもあるが、以前寮食の西半分が火事で焼け落ちて、防火壁より東側だけが残ったためにバランスが激しく崩れてしまっているのだ。防火壁というのは東大路通りから見えるあのでっかい不気味な顔の絵が書いてある壁で、実はあれはエントランスではない。ちなみに防火壁西側の空き地は焼け跡と呼ばれ、管楽器を持った人たちがいつも練習している。要するに倒れるときは防火壁のでっかい顔が彼らのいる西側に倒れてくるのである。

 それにしても自然倒壊ってなんやねん(笑)と突っ込みを入れたいところだが、この事態は寮食の隣で作業している我が機械研にとっては残念ながらあまり笑い事ではないのである。既に寮食はライブなどのイベントでの使用が禁止されたらしい。軽音の練習による幻覚のような音楽はまだ毎日のように聞こえてくるが、それが聞けなくなって寂しいというのではなくて、僕たちも寮食でよくロボットの試走をやっているので、寮食がなくなるというのは非常に困りものなのである。寮食のついでに、狭くて蟲の大量発生する機械研本部(というのは吉田寮の倉庫なのであるが)も改築してくれればむしろ喜ばしいのだが、時期を選んでやってもらわないとこっちも大変だ。ロボコンが矢継ぎ早に迫っている時期にもかかわらず、アスベスト問題で体育系にもかかわらず体育館の使えない諸クラブよろしく路頭に彷徨うことになりかねない。幸いにも倉庫は寮食の東隣であるので作業中に壁の下敷きになって、倉庫に常駐しているレスキューロボットの救助を待つなんてことにはならずにすみそうだが。