3/22(WED) The 1st day
夜は割と暇なので出先の寮から日記でも書いてみる。教習所附属寮の個室である。PCラウンジが近くにありブログの更新もできなくはない。大学のメディアセンターより少々使い勝手がいいという程度だ。ちなみにこの辺には「セキュリティで保護されていないワイヤレスネットワーク」があるようだが、どこの誰のネットワークかまだはっきりしないので保留する。とにかく、ここでネットが使えなかったら語学の講義の予備登録ができないので来年の系登録も危ういところだった。やれやれ。
入校に必要な住民票を昨日もらおうとしたら、区役所が休みであることに気付き相当焦った(思い出せば既にもらっていたのでよかったのだが)。その続きでコンパの前は予期せぬプレッシャーでガチガチだったが、飲んだらすっかり吹っ飛んでしまった。朝3時まで歌ったので4時間しか寝ていないが、新大阪行きの電車と岡山行きのバスの中で寝られたし、今日は技能教習とやらがないのでよかった。
正午過ぎに岡山の勝英教習所に着く。どうやら盆地の中にあるようだ。海沿いの穏やかなところかと思って厚着をあまりもってきていないので少し寒い。雨も降っている。近くには何もないかと思えばボウリング場などもあるらしい。だがその程度で、交通の便はただただ悪い。姫路までローカルを乗り継いで2時間以上かかるという具合だ。そのまま入校手続きをして、食堂で昼食をとる。3食つきなので食費はほとんどかからなさそうだ。食堂にはでかいスクリーンがあって、しょっちゅう映画をやっているようだ。今日は「HERO」だった。
昼飯の後学校案内と適性検査。多分免許をとった人は大半が知っているのだろうと思うので詳細は省くが、警察式という適性検査がまた面白い。それから第一学科だった。これはただのガイダンスなのだが、これに出席しないと学科に入れないどころか自宅に強制送還されるのだとか。いやそりゃ欠席は悪いに決まってるけど、一秒でも遅刻すると全教室が施錠されて入れないっていうのはどうなの・・・??でもまぁ、ドライバーは自分と他人の命預かるわけだしそれくらい厳しいのが普通なのかね。
技能がないので寮に直行する。寮といっても京大の寮を想像してもらっては困る。(寮生の方失礼致しました)プチシャトーというビジネスホテル風のその附属寮に、寮監がいるのがまたそぐわない。男子寮と女子寮は出入り口は仲良く隣同士なのに、おばちゃん寮監の目の前で完全に分流隔離されるのである。この悲哀!あ、言っとくけど寮監は感じのいい人でしたよ。
0700 起床、洗面、整理整頓
0740--1500 全員追い出される
2200 門限点呼
寮生の無断外泊は即日退校。他室への入室は即日退校。無許可者を入室させたら即日退校。入校中の飲酒は即日退校。この素晴らしく秩序よい生活!教習のない時間でさえ自室には入れないらしい。マジですか・・・これが所謂寮生活というものか。これが所謂免許合宿というものか。スモーカーや派手なののやや多いのがサワるが、とにかく新鮮だ。地元の教習所に何ヶ月もグダグダ行く生活とは恐らく相容れないような気がする。
ただ一つ、2週間以上連続でユニットバスというのは耐え難いものがある。部屋や部室が汚れているのならともかく、体を綺麗にするはずの風呂が汚いのは我慢がならない。せっかく食費が浮いてるんだから、600円弾いて毎日温泉ってのもいいかも。
一日中教習というわけでもなくやはり暇なときは暇だ。寮に入れないときなど途方に暮れるかもしれない。天気がよければ近場をぶらぶらするってのもありか。荷物を減らすため読書用の本を結局持ってきていないので、パソコンでビデオを見るか遠地から新歓準備をするかLinuxの本をめくるかくらいしかやることがない。テレビも備えつけてあるが、プラグが満席であり、タップを持ってくるという気までは配れなかったのでパソコンを使い続ける限りテレビが見られない。でもネットも不便だし新聞もないから、一部の下宿生のようにニュースに取り残されるのも嫌だ。テレビのかわりにランプを消そうかな。あっ、テレビの下にX-Boxおいてあるぞ。生まれて初めて見たけど僕の部屋にあってもしかたないよ・・・そういえば休憩室にも3台くらい置いてあったな。
全然関係ないけど、日本優勝してよかったですねー。野球観戦なんて普段全く興味ないけど、心から拍手を送りたいです。
とにかくこのサイクルに早く慣れて、抜かりが出ないようにせねば。今日は早めに寝よう。北はどっちだ。ってか隣の部屋のテレビうるさい。
3/23(THU) The 2nd day
ちょっとミスったので今日も学科だけだった。で、ここの寮には無線LANがあることがわかったのだが、管理がどうなっているのか正直なところ怪しい(というか受付に無線LANの存在を知らないお姉さんがいる・・・あんた、カワイイけど愛想悪すぎ。顔だけで仕事やってる?)のでノートンフル稼働で警戒しつつ使わせてもらう。
温泉行きのバスがなくなってしまったので歩いて行ってみることにする。旅館にタダ券があるのでこれは使わないと損だ。というわけで5時半頃晩飯を食べて出発。ちなみに今日の食堂は「ウィンドトーカーズ」を一日中やっていた。それ飯食べながら見る映画ちゃうやろ。そもそも途中から途中まで見て楽しいかよ。まぁ楽しんでいる人もいるのでとやかく突っ込まないでおこう。
結局のところ隣町の湯郷温泉に着いたのは7時半だったのである。アバウトな地図で道を確かめ尋ねながら来たらもう真っ暗になってしまった。約5kmということらしいが、京都駅と京大間くらいか?縮尺にかなり意地悪されてるな・・・温泉自体は素晴らしかった。遥々自分の足で来た甲斐があるというものだ。タダ券なのでぱっと入って、門限がヤバいのですぐ出てまた歩いて戻る。夜空が実に素敵だ。星を眺めて歩いていてドブにハマったという哲人タレスの気持ちも分からんでもない。オリオンのベルト下の雲はまだ僕の貧弱な目にも映るぞ。やった。しかし足が棒だ。温泉に入った筈なのに、おかしいなぁ。
それにしてもこの辺は山と田んぼ以外本当に何もない。もし昼間なら「日本全国ダーツの旅」のワゴンがいつ来てもおかしくないのではないか。それはともかく、これほど一人が怖い夜道もあまりない。教習所の近くにもかかわらずドライバーもブンブン飛ばす。往路にも見た夜の学校に「関係者以外立ち入り禁止」の札。そんな気味悪いところ死んでも入るか。途中ドラッグストアに寄ってギリギリで帰って寮監に呆れられる。これだけ苦労して風呂に入るのは、9月の淡路島一周以来である。もう二度と歩いて行かないぞー。
ダメだ、第一町人は早くも京都文明が恋しくなってきた・・・既にネットなしでは生活できない。誰か友達拉致ってきた方がよかった。