映画@ゲット・オン・ザ・バス/GET ON THE BUS

2006年07月17日 12時21分28秒 | 映画 か行
1995年10月16日、ネイション・オブ・イスラムの指導者
ルイス・ファラカン師の呼びかけによって、
全米の黒人男性たち約150万人が首都ワシントンに集まり
デモ行進をしたミリオン・マン・マーチを題材に、
行進に参加するための長距離バスに乗り合わせた
男たちの姿を描くドラマ

数人の黒人たちがバスで100万人の大行進へと向う
バスには、レイ・オフされた労働者、かつてギャングだった男、
ハリウッドの俳優、ゲイのカップルなどが同乗していた。
彼らは、それぞれの体験をもとに、政治、宗教、人種、
そして人間とは何かを議論する




バスの中の会話シーンが続くので、退屈するのでは?と
ちょっと心配しながら観ていたのだけど、
これ凄い!全く飽きない、面白い映画だったー!!
黒人たちの差別に対する抗議が満載なのだけど
その会話が面白い
観ていると、一緒にバスに乗っているような気分になるけど、
この大行進、女性は参加できないんだね。。
それに、黒人男性を“ブラザー”って呼ぶけど、
黒人女性は“シスター”って言うんだぁ、
始めて知ったかも。。(そのままだけど。)

持ち前の陽気さで、ラップで自己紹介なんかしながら、
6日間の旅は始まる
スパイク・リーJrだったかな?弟だったかな?(笑)
そんな風に呼ばれた映画学校の少年が、
「何故この大行進に参加するのか?」を
ハンディカメラで撮りながら、ひとりひとりに、インタビューする
バスに乗った経緯、彼らのバックグラウンドが分かっていくのだ 
このバスの中には、黒人社会が凝縮されているかのようだよね

シニカルな言葉で、雰囲気が悪くなったり、諍いもある
でも、しっかりまとめ役の“オヤジ”がいたり、ツアーガイドがいたり
必ず軌道修正してくれるから、安心して観ていられる

そして、おヤクソクの場所で、泣かされたわー
“オヤジ”が残した誓いの言葉
さらに、ガイドの指導者よりも素晴らしいんじゃないかな?と
思わせる言葉。。
人種差別って、あまり実感できない事だけど、
大変前向きに終わる、とても気持ちの良いラスト
心に響いたなぁ。。

彼らが本当に差別を受けなくなる日は、いつか来るのだろうか。。





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (naka)
2006-07-18 12:45:34
こんにちは。

これっていつの映画?ちょっと観たいなぁ。

日本じゃ考えられないテーマだけど、バスっていう限られた空間での人間模様、観てみたい!面白そうだね。
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1998年モノです (satty)
2006-07-19 12:21:04
nakaさん

こんにちは!!

アメリカでは1996年に公開されたようです

人種差別がテーマなので、日本人の私たちには身近ではないけど

会話に引き込まれる、面白い作品でしたよ

ラストが暗すぎないのも良かったです!!
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