拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

永遠

2006年05月26日 06時39分21秒 | 日々の話
最近、「永遠」ということについてふと考えさせられます。




この写真、覚えていますでしょうか?

今年の初めくらいにこちらでは珍しく雪が積もったときに、
バスケ部の生徒がギャーギャー言いながら作った雪だるまです。

折角だから……ということで、
しばらくの間、体育教官室の冷凍庫の中に安置されていたのですが、
先日、今年新しく赴任された先生が、
冷蔵庫の掃除をされたときに捨ててしまったそうです。

いや、もちろん雪だるまに永遠を求めるつもりは毛頭ありません。
ほっとけばいつかは溶けて無くなるもの。
そして永遠である必要性もあまり無いでしょう。
形あるものは必ず消え去る運命にあると思います。


しかし、つくもが悲しく思うのは、
この雪だるまのことなんていつか必ず忘れてしまうのだろうなあ、ということ。
かけがえのない人との思い出や眠れないほど悩んだ日々、
涙が出るほど笑い転げた瞬間などですら忘れてしまうのに、


    雪 だ る ま な ん て 。


形あるものはもちろん、形のないものでさえ「永遠」なんて存在しない。
全ては忘れてしまう。全ては無に帰してしまう。
そんな不条理と戦いながら、もしくは折り合いをつけながら、
我々は成長していくのでしょうか。


雪だるまを作った生徒たちはもういません。
こうして思い出はひとつひとつ消えていきます。