拝啓 陸の孤島から

いいことがあってこその 笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃいいこと あると思えたら それがいいことの 序章です

希望格差社会

2006年08月03日 21時21分55秒 | お仕事の話
今日は「小論文指導研究会」というものに行って参りまして。
学研が主催している講演形式のもので、
いかに小論文を指導するか、ということがテーマなんですけど、
実際にはつくもたちが小論文を書く練習になりそうな内容でした。
(もちろん、いい小論文を書けないと良い小論文の指導はできないでしょうからね)


で、昨年度の大学入試小論文において最も多く出題された筆者を教えて頂いたんですが、
それが冒頭の『希望格差社会』(筑摩書房)の著者、山田昌広さんです。

つくもも「今年は『格差』が出る!」と踏んでいたので、
我が意を得たり、と思ったのですが(1年遅い?)、
それにしても「希望格差社会」ってすごい言葉ですよね、よく考えると。
経済的に格差が出るのならまだしも(それも到底受容しがたいが)、
誰もが無条件に持ちうるはずの「希望」に格差が生まれてしまったと言うんですから。
しかも、それが去年の小論文のトレンドってんだから世も末です。
パンドラの箱を開けたら何も無かったという。


もう何度も引用してしまっている歌詞ですが、

希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
どんなことが起こるんだろう
想像してみよう
         Mr.Children「くるみ」


この歌詞にさえも格差ができてしまったんでしょうか…。



それはともかく、早速買って帰りましたよ。
1995円という非常に高い本を。もちろん自腹で。
他に昨年良く狙われたという、
玄田有史『希望学』(中公新書)、
正高信男「ケータイを持ったサル」(中公新書)
も買いましたよ!

これって経費で落ちたりしないのかな…。しないよな…。

AED

2006年07月25日 21時04分26秒 | お仕事の話
今日は午後から消防署にて、AEDの研修会でした。
全職員参加で。

AEDとは自動体外式除細動器のことを言いまして、
ひらたく言えば、心肺停止した時に用いる電気ショックの機械のようなもんです。
今まではお医者さんや消防署の人しか使えなかったんですけど、
一般の人も使えるようになり、駅や公共施設に設置されております。
愛知万博の時は5件使用されたそうです。

なんか、講習を受けた人には、
「講習を受けましたよ!」的な証明カードみたいなものがもらえるそうです。


なので、心配が停止しちゃったときにはつくもを呼ぶといいんじゃないかな!
(呼べません)

Wポイントデー

2006年07月13日 20時01分22秒 | お仕事の話
夏休みを目前にして、
生徒の小論文の添削を任されました。
2,3人ならさして苦労もなく対応できるのですが、
なんと任された人数は10人!
(10人それぞれに週2回家庭教師をするようなもんだと思って下さい)

10人が一斉に小論文を持ってきては体がいくつあっても足らないので、
添削のシフト表を作ることにしました。



で、つくもが「じゃあ、好きな曜日選んでいいよ~」と言うと、



生徒A:○○(名前)、一緒に火曜日にしようよ~~♪



生徒B:あ、火曜は(バイト先のスーパーが)Wポイントデーやからダメやわあ。



Wポイントデー、て(笑)



たぶん、Wポイントデーの日はお客さんが多いから、
バイトも忙しくて大変なんでしょうね。


なんか思わず笑ってしまいました。

7月12日の夕陽

2006年07月12日 21時45分09秒 | お仕事の話
今日はうちの野球部が高校野球夏の大会県予選試合の日でした。


仕事が終わってからそそくさと会場へ向かうと4回の表で、
3-0でリードされていました。
下馬評ではうちの高校が圧倒的不利だったのですが、
ピッチャーが毎回ランナーをだしながらも、
堅い守りで追加点を許さず締まった試合となりました。


結局は相手ピッチャーの好投の前にノーヒットノーランに終わってしまったのですが、
守りが崩れることもなくいい試合でした。

バスケ部の顧問であるつくもとしては、
「なんで野球部だけ特別扱いなんだ! うちにもみんなで応援に来いよ!」
と思わないでもないんですが、
やはり野球というスポーツは日本人にとって特別なものですね。
やはり、どこかもの悲しいものです。



夕陽がとても切なかったです。

同業者の集まり

2006年07月08日 16時48分01秒 | お仕事の話
今日は午後からとある同業者の集会に行ってきたんですが、
こういう集会の時に必ず思うことが2つあるんです。


ひとつはつくもが言うのもなんだけど、
この人が教壇に立ってていいの? っていう人が必ず何人かいるということ。
もしかしたらものすごく有能な先生なのかもしれないけど、
見た目だけだと「絶対コイツには教わりたくないな…」ってオーラ出てます。
なんか動きも不審だし、デイバッグとか背負ってるし。
たぶん、東京に住んでたら秋葉原で見かけるんだろうなあ、ってかんじ。



もうひとつは……まあいいんですけど、
若くて綺麗な女性の先生がいっぱいいるということ。
今まで勤務した学校では全然見たことないんですけど(^_^;)
サクラじゃねーのかって思ってしまう。

たぶん、県教委好みの大(もしくは進)学校に集められてるんだろうな……

日本とイギリスと七夕と。

2006年07月06日 19時34分53秒 | お仕事の話
本校のALT(いわゆるネイティブスピーカーですが)は、
イギリス出身で23歳のにーちゃんです。
ハロウィンの日にドラえもんの着ぐるみを着たまま酔っ払って、
なぜか寺の前で倒れていたというなかなか愉快なあんちゃんですが、
非常に気さくな性格なので、つくもとはよく片言の英語と日本語で話をしています。


で、そのALTが職員室で生徒たちを話をしていて、
生徒が「明日は七夕で~。」と言ってたんですね。
当然ALTには何のことだか分からない(今年来たばっかりなんです)。
でも、生徒もほぼ日本語で無理矢理コミュニケーションをとっているので、
通訳としてつくもが呼ばれまして。
(つくもだってそんなに英語が喋れるわけではないのですが)

「Tomorrow is Japanese traditional event.」とか
「In Japan,January 1st,March 3rd,May 5th,and July 7th is happy day」
などと大変胡散臭い英語で微妙に間違った認識を伝えたところ、
イギリス人にとって7月7日は大変忌まわしい日であるとのこと。
それは昨年の7月7日というのは、
ロンドンの地下鉄で爆弾テロがあった日なんだそうです。

あ~言われてみたらその通りだなあ、と思って、
横でぽかんとしている生徒にそれを伝えると、
「あ~、ごめんごめん。日本はその日七夕しよった! 笹! 笹!」
とか言ってました(笑)


無邪気というか脳天気というか……。


でも、七夕の日に短冊飾ったりするのって大事なことですよね。

雨の音

2006年06月26日 19時24分03秒 | お仕事の話
雨の日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。


やはりこうも雨が続くと気分が塞ぎがちです。
ただ、授業をしている側にとってはこの雨もまたをかしきものです。

つくもは昔から「雨の音」が好きです。
特に誰も声を発しない教室で、
ただひたすら雨の音と鉛筆の音だけが響いており、
時折、誰かのため息やお腹の鳴る音が聞こえてくる…そんな空間が好きです。


教室って先生の声が響いてたり、
生徒のざわめきで満ちていることが多いじゃないですか。
そんな教室が雨のけだるい感じと、
ぴーんと張りつめた緊張感との絶妙なバランスが何とも言えません。

騒音や雑音に囲まれて暮らすことの多い毎日、
たまにはテレビやステレオのスイッチを切って雨の音に耳を傾けてみてはいかがでしょう?

なんてことなくない1日

2006年06月23日 18時01分20秒 | お仕事の話
今日はもうバタバタした一日でした。


朝っぱらから職員会議だし、
1・2時間目は半べそかきながら試験問題作って、
(試験は来週火曜日からだけど、印刷の関係上月曜日までには作らなきゃ)
3・4時間目は3年の授業。
やっと昼休みかと思えば、
ご飯を一口食べたところで生徒が来て小論文指導。
さあ、二口目を、と思ったときに、
バスケ部を集めて緊急指導。
(部室が荒らされた?ということで、物の管理の徹底)
気がついたら昼休みもあと5分。
(だいたい昼休みが40分というところに無理がある)
わーっとご飯をかき込んで5時間目の授業へ。
雨のせいでむしむしする教室で汗をかきながら6時間目の授業を終えたと思ったら、
即座に企業訪問に出発。
授業が終わって20分後にはネクタイにスーツ来て、
企業の応接室で名刺交換をしているという不思議さ。
で、挨拶もそこそこに急いで学校にとんぼ返りして4時から職員会議…。



ああ、「なにもない一日」なんて言っていた頃が懐かしい……(泣)

おむつ

2006年06月22日 19時40分44秒 | お仕事の話
つくもは3学年部ですが、
今日は2年部の応援で保育・介護体験活動の事前講義に参加してきました。

これは、介護施設、保育施設それぞれから現場で働く方をお招きして、
体験実習に向かう生徒たちに心構えを説いたり、
実際に車椅子体験や遊戯のお稽古をしたりするというものです。

で、介護施設から来られた方が、
「では、お年寄りの気持ちを理解してもらうために、
 今からみんなにはおむつをしてもらいます」とおっしゃり、
成人用オムツをどさっと準備されました。
「もちろん、下着を脱いでつけてもらうけんな~」の声に、
生徒はわーぎゃー言っておりましたが、
生徒じゃなくてもやっぱりおむつってのはシンドイですよね。

むれるとか、股間に違和感を感じるとかそういう肉体なことよりも、
精神的なショックが大きいでしょうね…。
実際に自分がおむつをしなければならなくなったとしたら…、
(そして、それは決して確率の低いことではなさそうだ)
途方に暮れるどころか絶望するかもしれません。


ちょっと介護問題とかの深刻さを考えさせられた一瞬でした。


ところで、生徒はギャーギャー言いながらも、
トイレに行ってオムツをつけ(もちろんその上に体操服を履いてますけど)、
「気持ち悪い~」などと言いながら、
講義の間中ずっと、オムツをつけておりました。
いい経験になったようです。

ちなみに、オムツを着用して、
パンチラならぬオムチラをしてくれている写真もあるんですけど、
さすがにここではお見せできません(笑)

漢字検定の意外な効能

2006年06月14日 21時12分57秒 | お仕事の話
今週末に漢字検定が行われます。


学校規模が小さいので受検者を集めるのがなかなか大変なんですが、
(20名以上いないと団体受験できないんです)
その分、きめの細かい指導を行うことが出来ます。
今週に入ってからは放課後に補習を行っております。

で、嬉しいことが一つ。

受検者の中に2年生の時に学校を休みがちだった子がいるんです。
外見はいわゆるギャルではないにせよ、
ちょっとアイライン引いてたり、
時々髪を染めてきてみたりと、
いかにも「ちょい悪女子高生」という感じの女の子です。
2年生の時にちょっとトラブルがありまして、
友達が次々と学校をやめていく中、
「自分はなんとか卒業したい」と言って学校に留まった子です。

今年も3年生になってから2勤1休状態ですが、
今週に入ってから毎朝遅刻することもなく学校に来てくれています。

「だって、漢字検定落ちたくねーやん。」

もともと能力は低いわけではなく、
国語や英語に関してはうちの学校の中では高い方に入る子です。
1年生の時からどういうわけかつくもになついてくれて、
好きな教科は「国語」と言ってくれます。

「先生、漢字検定やるとき言ってな。私、受けたいけん。」
そう言ってくれたときは嬉しかったですね。
しかも、結構難しい準2級を受けます。
今、検定の合格に向けて、放課後まで残って勉強しています。


正直、いろいろあって疲れることも多いこの仕事ですが、
こういう子の存在がある限り、がんばろうかな、って気になれます。