吉永さん家のガーゴイル 第４話・「鏡に映らない心」を見て

　今回は、怪盗・百色が盗み出した少女、梨々の秘密のお話。

　さて。

　何と言っても、水樹奈々さんが声を当てている「このテ」のキャラは破壊力が大きいな。在り来たりな設定とは分かっていても、その儚げなお声と相まって、思わず涙せずにはいられない。

　意外と設定も練ってあって、しかもそれに齟齬を生じていない点、中々の構成であると感じられた。

　その中でも光るのが、一人目はやはり怪盗・百色。怪盗にしておくには惜しい義理堅さを持ち、そして意外なほど面倒見も良い。いい男だ。

　そしてキーパーソン、イヨさん。錬金術師であるのだが、この人は殆ど正体不明。何故ガーゴイルを作ったのか、そして今回明かされた模造品の賢者の石の秘密とは？その伏線の張り方もさりげない…のか？

　取りあえず、梨々が助かって良かった良かった。薄幸キャラは見ていてもの悲しくなってくるからね。随分と急に人間らしさを取り戻しているが、これは展開の都合上というより吉永家の暖かみのお陰と解釈した方がよいだろう。

　お話の展開としては無茶苦茶駆け足…どころか突っ走ってる気がするが、まあその分濃密だったので良しとするか。

　第一話が割と微妙だったのに対し、回を追う毎に面白くなっていく珍しいパターンだな。第一話から徐々にトーンダウンしていく例は珍しくないが、逆は希少であると思われる。

追記：百色、シルクハット被ったまんまで浴衣着てるぞ…いや、タキシードの上から浴衣羽織ってんのか？


　




　お話：★★★★・とにかくガー君が格好良い。
　作画：★★★・・…常々言っているが華が…