さとみん絵本の世界

さとみんおすすめの絵本や本(児童書が主)と、うずまいている日々の迷いや気づき!!

さんまいのおふだ

2006-10-18 | 子どもと読んだ本
何度聞いてもワクワクするオーソドックスな日本むかしばなし

key word・・・鬼ばさ、べんじょのかみさま、ふしぎなおふだ、おしょうさん


福音館書店発行で新潟版の「さんまいのおふだ」だ
このはなしは本筋は同じでもいろいろなバージョンがある。

寺のこぞうさんが、栗ひろいに行くはなしもあるが、
これは花きりに行く設定になっている

その後は、鬼ばばが出てきて
べんじょのかみさまからもらったふしぎなおふだが
大活躍する
ダイナミックでスリリング!
5年生の教室で読んだが
反応もあり、楽しんで聞いてくれた

むかしばなしは、可なり現実からはなれているのだが
方言の語り口調もおもしろく、
けっこう引き込まれるものだ

 ピカンピカンとあかりがみえた
 
 ペランペランとなめたり
 ザランザランとなでたり

 ピーピーのさかり

 ギッツンとなわをひっぱる

 ガラヒチガラヒチとんできて

 ゴンゴンにげた

 グーンとうしろへなげて

 ボンボンボンひがもえて

 クルンとひっくりかえって

 ガリガリ

     など・・・

実にリズミカルでたのしい

むかしばなしの「おわりかた」は地方によってさまざま
おまじないのようなことばは
食事のおわりにたべるデザートのようなかんじ

たとえば

 とっぴんぱらり、さんしょの実(秋田)
 とっぴんぱらりのぷう(秋田)
 どんどはらえ(岩手)
 もうなし、しゃんしゃん(香川)
 昔こっぷり、どじょうの目(岡山)
 どっとはらい(青森)
 いきがポーンとさけた、なべのしたガラガラ(新潟)
 そいぎり(鹿児島)
 とーびんと(山形)


では

 いちごさかえたなべのした、ガリガリ!!

水沢謙一/再話  梶山俊夫/画  福音館  こどものとも傑作集

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