さとみん絵本の世界

さとみんおすすめの絵本や本(児童書が主)と、うずまいている日々の迷いや気づき!!

アンナの赤いオーバー

2007-02-12 | 子どもと読んだ本
第二次世界大戦後、ほんとにあった話し

key word・・・手をかけてつくる 待つよろこび 感謝

表紙をみていると
赤いオーバーの向こうに
いろんな人の笑顔や手仕事が
みえてくる
一着のオーバーのあつみが
感じられてくる


この本に出会ったのは
銀座のナルニア国で
この絵本の原画展をたまたま観たことだ
(昨年の冬だったかな)

戦後ものがなくて
買いたくても何もない時代
娘のために一着のオーバーをつくるのに
大事な家財と交換していく

春におひゃくしょうさんが羊の毛刈りをするまで待って
金時計と羊毛をとりかえる

サクランボが熟すまで待って
おばあさんに糸を紡いでもらう
ランプとひきかえに

夏のおわりにコケモモをつんで
紡いだ糸を染める


2週間かけてはたやさんに織ってもらう
かわりにガーネットのネックレスをわたす

織った布地は仕立て屋さんにもっていく
ティーポットとひきかえに


で、最後に完成しておわり、ではなく
オーバーができるのにかかわった人みんなを招いて
クリスマスパーティーをする
もちろん
羊さんにもTHANK YOU を忘れない

本のうち扉のアンナが成長してる
本はあらゆるところに発見があるから
おもしろい



  ハリエット・ジィーフェルト/作 アニタ・ローベル/絵
  松川真弓/訳  評論社

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