さとみん絵本の世界

さとみんおすすめの絵本や本(児童書が主)と、うずまいている日々の迷いや気づき!!

ペーテルおじさん

2007-03-08 | 子どもと読んだ本
  こどもはいつだってよーく見ているよ!

key word・・・なんでも知ってる みんなで家をなおそう ペンキぬり

ルッレという男の子がこのおじさんのことを紹介してくれます

ペーテルおじさんはなんでもできるすごいひと
ロシア語、ドイツ語、トルコ語が話せるし
外国で旅をしたおもしろい話を聞かせてくれるし
フルートも演奏できる
それに
木をけずって帆船もつくれる
こわれものの修理だって病気の面倒だってみてくれる

なんてスーパーなんでしょう!

でもこんな不思議で異邦人みたいな人は
大抵はまずしい暮らしをしている
このペーテルおじさんもその例外ではない

世の中をさんざんみてまわって
その挙句は
自分の最終章の人生をピュアに生きようとしている

そういう人は世の中のしきたりとか
つまらない常識などにはなかなか馴染まない
でもなぜかこどもたちは集まってくる

また
みんなペーテルおじさんにはたくさんお世話になっているのに
「ありがとう」というだけで
お金とういう報奨を払わないでいる(おとなが)

(これって自治体がボランティアということばのもとに
自治体の仕事をおしつけている姿と似ていないか??)

ま、それはいいとし

ある日役人が来て
ペーテルおじさんのボロ家を取り壊すと言い出し
2週間の猶予を与える
(一方的だ!)

そこでお金のないこどもたちは、ペーテルおじさんのために
家の改装&改築作業をすることになるのだ!!
それぞれが修理に必要なものを持ち寄って・・・

それがまたすてきなんだーー
いつだってこどもが真実を見ていて
そして解決していくんだね


ボロ家がだんだんかっこよくなっていく様は
ワクワクする

屋根には風見がとりつけられ
はと小屋が乗り
赤いかわらがのせられ
家のかべや台所のかべもペンキで塗られる

ルッレがペンキ塗りの担当になるのだけど
おとなになってもペンキやさん!


  エルサ・ベスコフ/作・絵 1949年の作品 2002年発行 フェリシモ
  石井登志子/訳               





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