さとみん絵本の世界

さとみんおすすめの絵本や本(児童書が主)と、うずまいている日々の迷いや気づき!!

ペレのはなび

2006-10-31 | 読んでみて!
花火師のとうちゃんはスゴイぞ!

key word・・・はなびをつくる メキシコ 

となり村でまつりがあり、
ペレのおとうさんは
そのために花火をつくりにいきます
今年はペレもいっしょ

おまつりのにぎやかな様子に
ペレは、花火づくりどころではありません
移動ゆうえんちも気になります

おとうさんに言われるまま
アシをつかって、花火のいちぶをつくります
それは
カスティーヨ(おしろ)です

いよいよ夜になり、
まつりもたけなわ!
はなびで大盛り上がり

ペレのおとうさんのはなびも
火をつけられました

ところが
ペレのつくったところが不備で
止まってしまいます

ドキドキするペレ

花火師のしごとのきびしさと喜びを
知った夏

 ぼくもいつかこんなきれいな花火をつくってみたい
とペレは思う




直江みちる/文  今井俊/絵  福音館
こどものとも476号 1995年

飛行機を見に行く

2006-10-29 | うずまきな日々
    

羽田空港に飛行機を見に行った
行きは京浜急行で羽田空港まで行き
帰りはモノレールと都営大江戸線を使った

なにせ飛行機に乗るという生活とは無縁で
行く前にHPで情報を仕入れ
予習をしていったのだ
へぇー、二つターミナルがあるんだ
それにおいしいものがたくさんあるんだ

第2ターミナルの5階の展望デッキで見学!

行くきっかけは、末っ子(5年生)が
‘飛行機みたことないーー‘
と言ったからからです!
   (えー!? じゃ、行こうよー)



いやぁ、飛行機っていい!!!!
かっこいいよ、すんごく!
むかし初めて飛行機がテイクオフするところをみたとき
とても感動して胸が熱くなったのを覚えているが
今日もその感動をじっくりと味わったのです

とにかく目の前で
でっかい機体が大きな音をたてて滑走し、
離陸するのだ
あたり前!
わかってる!
けど
やっぱスゴイことだ!!
不思議。。。
美しい。。。。!
かっこいい。。。!!

大きなエンジン音、におい、
飛行場で働いている珍しいくるま
そして人
あっと言うまに空にみえなくなる飛行機
吹きつける風

旅立ちの臨場感にワクワクするような
ちょっとかなしいような気持ちになる

ポケモンジェットもみた
別にポケモンのファンではないけれど
黄色のかわいい絵柄に
何度もデジカメのシャッターをおす
楽しい気分    



今日は
おなかが空いて空いてしかたなかった息子のため
なんの考えもなくレストランに入ってしまったが
次回は展望デッキで弁当でも食べながら
ビールを飲みたい!  
           




神保町ブックフェスティバル

2006-10-29 | うずまきな日々
28日の土曜日に行ってきました
夜勤明けという困難にもめげず
午前中からイザ出陣!
古本祭りという存在は知っていましたが
年2日しかないこの祭りは知りませんでした

ふわぁー寝不足のからだには刺激的な雰囲気~
本もさることながら
ジャズ演奏だの学生の出展だの
飲食店の屋台販売だの
まるでおまつり!
いいにおいがただよってくる
しかも本好きなおたくばっかりが
目をぎらぎらさせている、わたしもだけど・・・

狭い家の狭い部屋に、これ以上本をおいてはいけない
と戒めているのですが

‘絵本や児童書も半額で売ってるよ!
 古本でなくて新しい本だったり
 少し不備があるくらいで新品同様だよ‘
と数週間前の読み聞かせなかまのNさんの情報から
‘久々に本買うぞーーーー‘と
密かに決意していたのです

で、収穫物は18点、金額約7300円(約20800円分)
数字にしてみると大した事ないのですが
重くて重くて手がちぎれんばかり
でも、サスガ
宅配便のサービスもしていました

ダンボール箱にたんまり買っている人いました
はじめわからなくて
‘いい本あるな、‘と見始めたら
「これ私が買ったものです」
なんて言われてしまいました  
 
絵本館の「さる るるる」のでっかいぬいぐるみもありました 


家に帰るより先に
友だちに収穫物の披露をし
それがまた楽しかった!
楽しさ倍増!

来年もいきますぅ!!  




時計つくりのジョニー

2006-10-27 | 子どもと読んだ本
好きなことに熱中するってステキだね

key word・・・ものづくり いじわるなともだち 共にいてくれる人 チクタク


エドワード・アーディゾーニの版画は大好き!
(はじめて出会ったのはエリナー・ファージョンの本の挿絵)
この本の挿絵はカラーの部分もたくさんありますが
銅版画のモノクロがなんともよいです



ジョニーはトントンカチカチ、
つくるのがだいすき
ある日、ほんものの大時計をつくる決心をします

でもその熱い気持ちを冷まそうとする現実があります
それは
友だちや先生までもがジョニーのことを
からかったりバカにしたりすること
 (まるで今のいじめ自殺の背景のよう)

それと両親ふたりともが
  ばかなことをやってる!
  家の手伝いでもしなさい
  くだらない
  うるさい
ということ

それでも
ジョニーは時計づくりをあきらめませんでした

なぜなら
スザンナという共感してくれる友だちが
彼の才能をこころから認めて
そばにいてくれたからです

共にいてくれるたった一人の存在は
多くの困難を打ち負かす強さがあるって思う


ステキな大人も登場します
鍛冶屋のジョーです
ジョニーのために
時計の振り子を作ってくれます

ジョーみたいな大人の在り方や
いろいろな場が
子どもを育てるんだろうな




エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳  こぐま社



ディズニーシーにいこうかな

2006-10-26 | うずまきな日々
わたしはディズニーシーに行ったことがない
でも比較的近くに住んでいる
チャリでいくと30~40分くらいかな
よくイクスピアリには買い物に行きます
ランドには今まで20回くらいかな、行ったのは
でも
5年経つのにシーには行っていない

行きたくなかったわけでもなく
行かないと決めてるわけでもなく
なんとなくやりたいことの順番がずーーーっと
後のほうだったのです
しっかし
来月中には
絶対行くよ!

それは
末っ子がある日(最近だけど)学校から帰ると
「意見を言い合う授業で‘ディズニーランドとシーと
どっちがいいか‘をふたつのグループに分けたけど
おれ、シーのほうになってサ、でも行ったことないから
わかんなかった
行ったことないのはおれくらいだった」
と言ったのです
えーーーっ!!
それは大変!

で、行くことにしたのです
単純な理由だけど

それにしても酷なディベートの学習だな
全員行ったことがあるという前提だなんてね

おとなってじぶんでばっかりハンドルをにぎってる

2006-10-24 | 読んでみて!
毒の入ったリンゴをどうぞ!!
けっこうイケルよ!

key word・・・おとなの生態、こどもの目、毒、ユーモア


これはウィリアム・スタイグ91歳のときの作らしいです
すっごい!じいちゃんだぁーー
自分もしっかりおとななのに
批判的なのか、謙虚なのか・・・

おとなって○○○
と、38種の生態が列挙されている
そうそう、HAHAHA~
と思うものや
日本文化とちょっと違うかな?
と思うものや
ちょっぴりかなしいもの
なんかがある

子どもにとっていちばん居心地悪いのは
おとなの価値判断で行動されること
目線が上で、方向がちがう

おとなって変わってる、子どもから見るとね
それに
おとなばっかりズルイ!
と思う



でも
そんな不満を感じたり持てたりする子どもは
実は、とってもエネルギーがあって
自立的なのかもしれない

ハンドルを握りたいと思わない子どもが
意外といるんじゃないかな?

小さいときから
それなりの運転をさせてもらっていないと
(失敗をたくさんさせてもらわないと)
おとなになって急に運転しろ
といわれても
無理でしょう




スタイグはすごいよ!

ウィリアム・スタイグ/作  木坂涼/訳 セーラー出版

おとうさんはひつじつかい

2006-10-22 | 読んでみて!
 ひつじつかい というと、外国ちっくなイメージですが
これは日本のおとっつぁんの仕事のはなし

1991年11月の福音館書店の「かがくのとも」です
古本屋でごっそり買ったシリーズの中の一冊で
我が家の本箱にかくれるようにして入っていました

ついこのあいだ‘はっけん‘し、
自分でもおどろいています

ネットでこの本を検索したが、見つからず
画像は紹介できません


     

ぼくのおとうさん=ひつじかいは
とてもはたらきもので
一年間を通してひつじの世話としごとをしています
そして
刈ったひつじの毛で
おとうさんはセーターをつくります

刈った羊毛をスピンドルというコマでつむぎます
それから糸巻きをし
洗ってから
あみはじめます
  (本では省略してますが、
   刈ったあとにしっかり洗っているはずです)

ぼくが
‘おかあさんに手伝ってもらえば!?‘
といっても
‘いいや、ぜんぶ自分でやる‘
という

 
 よる、いえでは
 おとうさんがお酒を飲みながら
 セーターをあんでいます

なんて、いいですねぇ


いま
ニットカフェが流行っていて
男の人もけっこうやっているそうですが
10年以上も前に
こんな先を行っている
日本のひつじかいおとっつぁんがいた!!
なにげにピンクのズボンもにあっている。。。。



   白根美代子/さく  福音館「かがくのとも」272号

  


スーザンのかくれんぼ

2006-10-19 | 読んでみて!
自分だけの場所にとどまりたい

key word・・・かくれる、自分だけのひみつの場所、つつまれる

作者のルイス・スロボドキン(1903-1975)はウクライナ出身の両親を持ち
アメリカで彫刻家として活躍していた。「百まいのきもの」という
「いじめ」の内容をかいたのが有名。

この話しはほんとうにあったことをもとにしているそうです。
かくれんぼという遊びは子ども時代誰でもやったことがあるでしょう。

かくれているときのドキドキする気持
みつかりたくない
でも
誰もみつけてくれなかったら
どうしよう・・・


スーザンは
だれにもみつけられない自分だけの場所を
あれこれ探します

で、あるとき
大きなやなぎの木のしたにすわっていると
だれもスーザンをみつけられなかったのです
そこがスーザンのお気に入りの場所になりました


 ひくくたれた きのえだは、
 すずしくて きもちがよく
 スーザンは、そこにしずかにすわっていました

きのえだにすっぽりはまって
満ち足りているスーザンのすがたは
しあわせそう


こんなすてきな場所
どこかにないかな
なんてあちこち探し回らなくても
もしかしたら
とっても近いところにあるのかもしれないな
なんておもいました



そこのひみつの場所でゆっくりゆっくり過ごして
ときどき
‘わたしここにいるよ!!!‘
と、出てくればいいのです


いくつになっても
かくれ家はいいものです!!  



空をみる

2006-10-19 | うずまきな日々
空っていいよね
なんだかじっと見ていると
日常のいろんなめんどうなことが
どうでもよくなってくる

人間のばかばかしいことの上に
こんなきれいな雲があったんだな
って思う


わたしが三歳のとき
夕方のオレンジと紫の空をみていたとき

自分はぜったいここからやってきた!!!
と、強く感じた
感動で涙がとまらなかった

その記憶はこの歳になっても
新鮮に在る

不思議だな~

空をみるのが
だいすき!!!

さんまいのおふだ

2006-10-18 | 子どもと読んだ本
何度聞いてもワクワクするオーソドックスな日本むかしばなし

key word・・・鬼ばさ、べんじょのかみさま、ふしぎなおふだ、おしょうさん


福音館書店発行で新潟版の「さんまいのおふだ」だ
このはなしは本筋は同じでもいろいろなバージョンがある。

寺のこぞうさんが、栗ひろいに行くはなしもあるが、
これは花きりに行く設定になっている

その後は、鬼ばばが出てきて
べんじょのかみさまからもらったふしぎなおふだが
大活躍する
ダイナミックでスリリング!
5年生の教室で読んだが
反応もあり、楽しんで聞いてくれた

むかしばなしは、可なり現実からはなれているのだが
方言の語り口調もおもしろく、
けっこう引き込まれるものだ

 ピカンピカンとあかりがみえた
 
 ペランペランとなめたり
 ザランザランとなでたり

 ピーピーのさかり

 ギッツンとなわをひっぱる

 ガラヒチガラヒチとんできて

 ゴンゴンにげた

 グーンとうしろへなげて

 ボンボンボンひがもえて

 クルンとひっくりかえって

 ガリガリ

     など・・・

実にリズミカルでたのしい

むかしばなしの「おわりかた」は地方によってさまざま
おまじないのようなことばは
食事のおわりにたべるデザートのようなかんじ

たとえば

 とっぴんぱらり、さんしょの実(秋田)
 とっぴんぱらりのぷう(秋田)
 どんどはらえ(岩手)
 もうなし、しゃんしゃん(香川)
 昔こっぷり、どじょうの目(岡山)
 どっとはらい(青森)
 いきがポーンとさけた、なべのしたガラガラ(新潟)
 そいぎり(鹿児島)
 とーびんと(山形)


では

 いちごさかえたなべのした、ガリガリ!!

水沢謙一/再話  梶山俊夫/画  福音館  こどものとも傑作集