今日から3学期が始まったありちです。
昨夜、10時までかかってお父さんが「終わらせろ」と言った漢字練習ノートを全てやりとげ、学校に行きました。
かわりに歯磨きカレンダーや、休みの日記はひとつも手がつかなかったのですが、ありちは「やり遂げた」ことが相当嬉しかったし、自信になったようで、学校へ行ってもノートを手放さなかったそうです
こたろんは「そんな無理させなくても・・・」って、ずっと言ってたんですけど今回はお父さんの勝ち~~~
でしたm(_ _)m
さて、2学期終業式の日、学校から電話があって、「校長先生が始業式で学習室のことについてお話するんですが、何か”これは話して欲しい”ことがあればおっしゃってください」と丁寧におっしゃっていただきました
なので、「できれば始業式でいっしょにお話を伺いたいです」とお願いして、1時間目の始業式に参加させていただきました。
暖房は音がうるさいので式が始まると消されてしまい、体育館、ジャケット着てても寒かったです
前回校長先生と面談したとき、「集会のときは視覚支援として壁にスケジュールを映し出すことにしたんです」とおっしゃっていたとおり、ステージの奥の壁面に文字と絵で「はじめの言葉」「おじぎをする」「校長先生のお話」と映し出され、(パソコンを使っているので)終わったところから順次消されていきました。
そして、校長先生のお話のときは、事前に打ち合わせがしてあったのだと思いますが、先生の話す内容に沿って、「ともだちとなかよく」と手をつないだ絵が出たり、一人一人みんなちがう、などがわかりやすく映し出されていきました。
先生のお話は・・・
世の中にはいろんな人がいて、走るのが速い人、遅い人、耳がよく聞こえない人、そうでない人、どの人もひとりも同じ人はいません。
学習室のみんなは大勢で勉強するより少ない人数で勉強したほうがよくわかります。
みんなで(大きなカルタを見せて)カルタを作って平仮名の勉強をしています。
お料理をすることも大事な勉強です。(カレー作りの画像が映し出される)
学習室のお友達、みんな勉強や運動をとても頑張っています。先生は大好きです。
みなさんもお友達の名前を覚えて声をかけてお友達になってください。
だいたい、そういった感じの内容で、この後各クラスで話し合いが持たれるとのことでした
こたろんは、学校コーディネーターの教頭先生と校長先生と少し、お話させていtださきました。
そして、先月、先生方全員で大人のADHDの方のお話を聞く機会を持ち、先生方の理解を深めたこと、今日のクラスでの話し合いに関しては各学年に学習室の担任から話して欲しい内容を伝達してあることなど、確認しました。
今年度就任した校長先生は、養護学校・盲学校を経験していらっしゃるそうで、下準備が万全でいらっしゃるのに驚いてしまいました
視覚支援のための画像ソフトも購入し、学校のあちらこちらにお目見えしています。
そんな中、やっぱり気になるのは今後の展開で、今日は「学習室のお友達と仲良くしよう」という話だったけれど、現実には例えばありちと仲良くするためにはある程度の知識とテクニックがいるわけでして・・
ありちを遠くから「ありちー!!」と呼んでもおそらくありちは自分が呼ばれていることに気がつかないし、となりで「ありち」と言っても、何かに集中していれば、耳には聞こえているかもしれないけれど、呼ばれているおとは認識しないかもしれない。
そういうとき、どうすれば話を聞いてくれるか、気が付いてくれるか、そういったところまで突っ込んで話す必要はあるのではないかと、そのことを伺ってみました。
「それはだんだんクラスでも出ると思いますが、いっぺんには詰め込めないので序所にやっていきます」そう、仰ってくださいました
ありちのクラスにも立ち寄って、担任の先生ともひとしきり話しをさせていただき、帰宅しました。
ありちは後4年、小学校にいるし、その後にはもしかしたらちなちょも同じ学校に入学することを思うと、今、こういう先生に来ていただいたことは『チャンス』以外の何者でもなく、いずれはこの校長先生も去っていかれるのだけれど、その前にしっかり形を作っていっていただけるよう、横槍ガンガン入れていこうと思います
と言っても、学校が頑張れば頑張るほど母ちゃんの用事も増えていくような気がするのは気のせいではないような気がしますが・・・
こうやって、理解を広めていくということは、子供達が大人になったときに威力を発揮すると思うんです。
まったく知識がなければありちやちなちょは「変なヤツ」で片づけられてしまうけれど、一人でもわかってくれる人がいれば、それはとっても大きな財産です。
長くなってしまいますが。。
今朝、学校へ行く前に寄ったコンビニで、こたろんが高校の頃によく見かけたおじさんがいたんです。
いつも薄汚い格好で、言うこともよくわからない・・・「いやだねー」当時はみんなでそう言い合いました。
けれど、そのおじさん、近所の公園の掃除の仕事をしているのを夏に見かけ、以来ときどきこのコンビニで見かけるようになったんです。
店員さんとその話をしたら、「なんか障害があるみたいだけどね~」と言うのを聞き、「ハッ!!」としたんです。
結婚もしていないみたいよ、と店員さんがおっしゃるのを聞いて、「そっかぁ~、でも、一人で自立してやってるんだ・・すごいね・・」と、そういう言葉が出た自分にちょっと驚いたし、わからないっていうことが、自分の子どもが障害者であるにも関わらず、「変なおじさん」のレッテルを剥がす邪魔をしていることに驚き、恥ずかしく思いました。
だからというわけではないけれど、普通学級のお友達にはこれをチャンスにしてもらえたらいいなあ と、そんな思いの一日でした。