寒い長野もやっと春の兆しがみえてきました。
昨年、窓際に置いて凍結させてしまったヒヤシンス、今年は玄関に置くと花を咲かせてくれました。
レッスンにくる子供たちやお母さんたちと「これは玉ねぎではないのか」「水栽培なんて久しぶりにみた」とか、けっこう話題になってよかったです。
先日、ちなちょの支援会議がありました。
今回は預かり施設のスタッフMJさん、療育支援センターのIさん、病院でお世話になっている臨床心理士のOさんなど、外部関係者にもおいでいただきました。
学校でのこと、家でのこと、預かり施設での過ごし方など、それぞれに報告しあいました。
その中で、母の困りごとというか、この先どうしよう?と詰まっていた排便のこと、そしてちなちょの「毛抜き」のことを話題に出しました。
毛抜きは、最初はちなちょのストレスなのか、自分の眉毛を全部ぬいてかさぶたまでできるほどだったのですが、どうもこの頃はそれが楽しくなったか他人の眉毛だすね毛だ鼻毛だと、嬉々として抜くようになりまして(--;)
排便については、ご褒美作戦でだいぶトイレでするようになってきたのですが、今度はほしいものがあると「トイレでうんちしてきます」と宣言して出ると、「出ました。○○ください。」と要求するようになったのですね。
ところが、「トイレでうんちしたら○○もらう」と言ったって、そうそういつも必ず便が出るわけではないですから、出ないと今度はそれがパニックを誘発するわけで(^^;
預かり施設のMさんは「うちでは毛抜きは絶対させません。ダメなものはダメと言います。排便についてはご褒美もらえるからトイレに行くのではなく、トイレに行ったらすっきりすることを教えるべきだった。これは誤学習(ごがくしゅう)ですね。排便にごほうびを使うのってどうなんですか?」と専門家である心理士Oさんに聞いた。
Oさんは「習慣づけのためにご褒美を使うのは普通です。ただ、お母さんも一生懸命にやっていらしたのを知っているので、結果誤学習になったけどちなちょちゃんのことを思ってしたのよね。」と助け舟を出してくださった。
夜間のおむつについても、「今のうちにとらないと大人になっても夜はおむつがとれない人がいますから」とおっしゃるMさんに母は「ありちがやっとおねしょが終わってお布団全部クリーニングしたところでちょっと勇気がなくて・・・もう少しお布団の薄くなる夏になったら頑張ります。」と苦しい応答。
だって、本当に、やっとおねしょの洗濯から解放されたのよ。ありちを怒らないように怒らないように、「今日はどうだ?明日は?」と戦々恐々の朝を何年も続けてやっと解放されて次はちなちょ・・・・なかなかおねしょ対策生活に戻るには勇気がいります(@@;)
Oさんは「慌てなくてもお母さんおっしゃるように夏からでもいいし、大変だもの。。」と優しくいってくださる。
このところ、Mさんに「ああするべき、こうするべき」のお説教をされてはへこんでいたこたろんなので、Oさんの言葉に涙がこみ上げる。この文章書いていても涙がでる。
Oさんは、施設のスタッフのまとめ役で、知識も、障害者支援にも実に情熱的に取り組んでおらられる。
昨年10月ごろ、施設利用に関してこたろんとケンカになり、こちらにも非があったので利用を大幅削減してお詫びした。ちなちょの利用時間が多すぎてちなちょが疲れて学校を休みがちになってしまったことが原因で、利用を減らしたのだけれど、以来、なんだかお互いの間はぎくしゃくしたまま。
施設も利用者が大幅に増えてスタッフの増員もしたけれど、けっこう大変なのでしょうね。
けど、何かにつけて「それはダメ。」「そういうことは自分でやったほうがいい」「(母の)体調は薬飲んで調整してください。」と、まあ、こっちが頼ろうとするからいけないんでしょうが、言われるのでいい加減に嫌気がさしているところで会議でも「うちはちゃんとやってます。」を主張したうえで「母の対応が間違っている」と、そうは言わないまでも、そういう主旨で並べられてはさすがのこたろんきつかった(><)
たしかに、我が家はご褒美乱発しすぎで、しかしそうするとちなちょの扱いが楽なので、ついついそっちへ流れる。
プリキュアの給食のナフキンなんて、4枚もある。
そのうえ、今朝「ハートキャッチプリキュアのナフキンがほしい!!」と騒ぐので、「ダメ、もういっぱいあるから」というと、箸を投げつけられた。
ものすごい号泣の後、「じゃあ、今回は買うけど、そのかわり、今度でおしまい。もう買いません。約束してください。」と約束をとりつけた。
ちょっと前に、「プリキュアのくつがほしい」騒ぎのとき、ちなちょのサイズはないから買えないというと、「じゃあ(人形の)ぽぽちゃんのくつを買って」というので「そのかわり、それでくつはおしまいです。」と21センチのちなちょには絶対はけない15センチのプリキュアのくつを購入。
毎日「ぽぽちゃん」にはかせて登校のときに車に乗せて学校でバイバイしていっている経緯があるから、最後の一つを提示してみた。
これがうまくいってくれるといいのだけど・・・・
Mさんのおっしゃることはいちいちもっとも、間違いなく正しい。
でも、家庭は施設じゃない。
お給料もらって職業で子供の指導・療育しているのではない。
親の義務、責任、愛情、それだけで子育てし、毎日色々ある「生活」の中で子供に接している。
家の中が構造化されているわけでもない、親の中途半端な知識とカンと、なんとかしなくちゃの焦りと、でも、めんどくさくて大変の中で行われていることに「完璧」を求めてくるほうがおかしい・・・・・翌日のOさんへのお礼の電話の中で、そう話し、Oさんも「そうだね」と優しく同意してくださった。
そういう中で、今朝のように、ぽぽちゃんのくつのようにうまくいきそうなタイミングを見計らってできればそうれで万歳なのだと、そう思うしかない。
家は安心の場であるべきで、施設のようにきっちり対応することが必ずしもいいとも思えない。ゆるい場所だって必要だ。。。。。と、自分に言い訳しつつ、Mさんにはもうちょっと優しくしてほしいけど、いつもお世話になりますと、お礼してきた。
施設利用できなくなるのはさすがにこまってしまうしね。
悔しいけど、そうするしかないのね。
Mさんだって、悪い人じゃない。
だけど、今のMさんは、ちょっと・・・いや、かなり、・・・・勘弁してほしいと思うこの頃。
「預かってもらってるんだから」という人もいるけれど、ね。
ありち卒業までわずかになりました。
別に、自分が何するでもないのに、なんだか落ち着かぬ母。
その日がくるのがちょっと怖かったり。
ありちは、どういう心境なのかなあ・・・