
朝からみぞれが落ちてきております。
まだまだ雪には気温が高いですが、こたろんの車のタイヤ、ノーマルにしても光るほどにつるんつるんで溝がないのね・・・・雪降ったら終わるなぁ・・・と実家に電話したら、タイヤ交換員のじーちゃん仕事でいないそうで・・・・
後で凍結しないことを祈るのみ~
このごろのありちとの約束では月~木曜は給食まで登校することになっていましたが、本日ありちは自主休校
それでもと思い、「行く?給食から行って6時間目まででもいいけど?」と粘ってみたが、ありちがあまりに情けない顔をするので、「ま、いいか。そのかわり、明日は這ってでも行けよ~。」と言うと「死んでもいく
」と決意硬そうに言うので、「死ぬなら行かなくていい。」と。
適当にゆるみをつけておかないと本当に追い込んじゃうからね
昨夜、神奈川の友だちのYさん(49歳 男性)からメールが届いた。
そのあまりの内容に、「これは何かあったな。」と慌てて電話した。
YさんはアスペルガーとADDの両方を持っていて、診断がついたのは40歳も半ばのころだったかと思う。
それまで、こたろんと同じ精神科の医師のもと、そこの寮に入って作業療法を受けていた。
当事の診断名は「ほにゃらら神経症」だったと思う。(変わった名前で覚えられなかった)
それが、ある日突然、寮にいることが孤独でやりきれない、と人間関係の不満を訴え寮を出てしまい、ずっと音信不通。
こたろんが長野に戻ってきてしばらくしたころ、「自分はアスペとADDだとわかりました」とメールをくださった。
いっしょに作業していた当事、寡黙な人だなあ?と、ほかにもいるメンバーにいつも背を向けもくもくと作業をするYさん。
けれど、例えば網戸を張り替える、壊れた窓のふちを直す、ゴミ捨てのための穴を水が出るまで掘る、なんてときにはその器用さ、アイディア、底抜けの体力には驚かされたものでした。
段々打ち解けたころには、ちょうどテレビで「トリビアの泉」が流行、Yさんはもともとかなりの雑学人だったけど、さらに磨きをかけておりました。
でもって、誰より、まだ保育園にも入らない年齢のありちと一番楽しく遊んでくださいました。
その、Yさんの話によれば、今、作業所に仕事を卸してしている会社に就職して働いているそう。
だから作業所の所長さんとその会社の社長さんで横のつながりがあり、またYさんも、自分がアスペであることは隠さず仕事している。
けれど、とにかく、仕事の量がぽんぽんぽんぽんと、こなせないほどに積み上げられ、先日ついにパニックおこして上から目線でモノを言ってしまったそう。
結果、Yさんは、なぜ障害者の声に耳をかたむけてくれないのか、ぎりぎりまで追い詰めて、ボロ雑巾のように使い捨てられると、そうメールしてきてくれたのでした。
ここからはこたろんの想像もはいるのだけど、
おそらく、仕事を渡されるにしても口頭で指示が出ているだけではないかしら?
今日の仕事はこれとこれとこれ、と箇条書きでも紙に書いて渡してくれればYさんとてそこまで混乱することもないと思う。
また、目でみてわかる形にしてもらえれば、自分の仕事の量が実際にどのくらいなのかもよくわかるはず。
おそらく、健常者でも同じじゃないかと思うけれど、整理されない雑多な仕事が頭の中だけであると、自分のすべきことが膨大な気がして手がつけられないことはあるのじゃないかと思うのね。
それを、きちんと整理して書くことで、仕事の見通しが格段につきやすくなるのだと思います。
また、Yさんがおっしゃるには、「上司は自分はもっとできると思っていたらしくて期待はずれみたいだ。」と。
見た目でわからない障害だから、そういう誤解もうけやすいんだろうと思う。
けれども、その人の障害の特性を知っていたら、そして、それにあわせた仕事の与え方をいてくれたら、きっと充分期待にこたえるだけの仕事を、Yさんはするんだろうと思う。
とりあえず、Yさんに、「自分の言いたいことをちゃんとメモにして持っていって話したらいいよ。メモはいつでも書けるように、ウエストポーチでもなんでもいいから、しばりつけて無くさない様に。そこらの紙に書いても無くすから、必ずノートにつけて。そしてノートにはペンと印のためのシールをセットにしてね。
上司にお願いしてもダメかもしれない。そのときはとりあえずその場を離れてトイレかどこかで大声出すんだよ。」
そう、伝えたけどね、昔のYさんのジャングル部屋を知るこたろんなので、これでもどこまで実行できるかわかんないんだけど(汗
で、今朝。
学校行かないことにしたありちに昨夜のYさんとの話、しました。
ありちもYさんのこと、覚えているからね。
Yさんがなぜ、今こんなに困っているか。
Yさんは、途中から診断がついたのね。
自分の障害の特性がまだよくわかっていらっしゃらないし、また、自分に対してどういう風に指示をしてもらえばよくわかるのか、それすらわからないんだね。
だから上司に要求したくても、何をどうしてもらえばいいとか、どこがどうだから自分がしんどいとか、そういったことがわかっていないのです。
また、一人暮らしであり、現在どこの障害者団体やその支援団体との接触もないから、情報が入ってくる先がないのね。
ありちには、やっぱりね、自分のことをちゃんと知っていることは大事だよ。
人は宝だよ。
そのことを、教えたかったのね。
Yさんとは離れているけど、ずっと大事な友達なので、また何かあったら吐き出し口でもいいから連絡して、と約束。
たまには出かけてきなよ^^って。
ありちの大先輩だしね。
Yさんは、本当に普通の人にしか見えない。
普通の人よりいろんなことが優れているようにさえみえた。
ジャングル部屋を見るまでは(^^;
当事、自分には自閉症の知識はなく、ADDに関しては自分も疑いがかかったのでちょっとは知っている程度。
すっごいいろんなことを良く知っていて、作業もだまってこなしていく彼の姿はいっしょに作業療法している患者さんの間では「Yさんてすごいね~」と感心することばかりだったのよ。
だから、誰も彼が心の中でなやんでいることの本質を捉えることはできなかったんだな・・医師でさえも。
目に見える障害の人もいる。
もちろんその方たちが全て理解してもらえているはずもないと思う。
この世の中は、健常者が中心でまわっているから、完全に障害者の本当に困っていることを理解するのは相当難しいと思う。
まして、自閉は、見た目に普通。
高機能・アスペの方なら話してみてもちょっとかわった話し方とか、反応がかわってるとか、そんな感じで、かえって持ってる膨大な知識力ですごい人なんだと思われることはあっても、その変わった考えや行動のうらでとっても苦しい思いをしていることをわかる人はそうはいないと思う。
だから、ありちに自分のこと、わかっとけよ、そう言いたかったのね。
助けてくれる、いつでも相談にのってもらえる知り合い、友人を作ろうと、そう言ったのね。
それとて、簡単でないけど、きっとこたろんがありちにしなければならない教育の一大テーマだと思う。