先日、ある本を読んでいると、〈息は鼻から、食物は口から・・〉という
話が、書かれていました。
当たり前の事ですが、この私も含めて、きちんとした呼吸法ができている人が
少ないというのです。
何故、息は鼻からしたほうがといいかというと、
また粘膜があることで、ほこりや細菌をとってくれるし、
乾いた外気も適度な湿度と温度を与えているということも、
鼻呼吸の長所と言われているようです。
私も、それから意識してみると、つい口で息をしているのです。
実は、私は年中、風邪をひいている状態で、少し調子が悪いと
「風邪をひいたみたい・・」というので、最近本気で主人に、精密検査をしてもらえと
云われていたのです。そんなに、何度も風邪をひくわけがないと言うんです。
ところが、一昨日、テレビのある番組を見ていたら、ちょうど、この話をしていました。
最近の子供は、ポカンと口を開けている子が多いというのです。
つまり口呼吸をしているというのです。
鼻呼吸をしないと、のどを痛めるなどの弊害があるらしんです。
意識して鼻呼吸をしたほうがいい、という話を耳にしたのです。
まことに、自己診断ではありますが、これは一理あると思うのです・・。
この話が書かれていたのは、実は、五木 寛之の『林住期』なんですが、
私なりに、ちょっと気にかかっていた事なんです。
五木氏が書いていたことは、もっと奥の深い話で、
「呼吸は生命活動の根幹である」というのです。
鼻呼吸は、最初は私にしては、
単なる風邪ひきかどうかの次元の話で
あったのですが、五木氏に云わせれば、もっと高尚な話になっていくのです。
こんな風に書かれています。
ブッタの教えとして、『息を吸うときには、息を吸っている自分に気づこう(意識を
集中させよう)。吐いているときには、吐いている自分に気づこう。歓びを感じ
ながら息をしよう。心を感じつつ、心を静めて呼吸しよう。心を安定させ、
心を自由にとき放つように息をしよう。そして、無常を感じ、生の消滅を感じ
自己を手放すことを意識しつつ呼吸しよう。』と。
ちょっと、難しいところを引用してしまいましたが、本当は前後の話があれば、
もっと、理解しやすいんです。ごめんなさい。
要するに、こんな風に、呼吸をすることを意識して考えたことがなかったもので
私的には「へ~奥がふかいんだ~」 って関心したわけです。
私の大好きな作家 五木 寛之さんをこんな形で話題にしたのは、
いささか申し訳なかったのですが、鼻呼吸とは、関係なく、
是非この『林住期』を読んでみて下さい。
40歳以降の方々は一読の価値ありますよ。
お福さん