サロン経営の羅針盤

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連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-05-28 07:33:55 | 日記

25、顧客は多いが利益が少ない。何が問題か。
 
 「正しい事業観を持ち、正しいやり方で経営を行ない、正しい努力をしていれば、世の中の好不況などにかかわらず、終始一貫適正な利益を挙げつつ発展していくものである。」  
                                      ※松下幸之助著=指導者の条件p.97より引用
 
 要約すれば、「正しい方法で為すべきことを為せば、当然の如く結果は出せる」ということです。
更に言い換えれば、「商売の定石を押さえた経営をすれば、必ず上手く行く」ということです。では、「商売の定石」とは何か?
 ここでは、先ず松下幸之助氏の格言を挙げなければなりません。 即ち、「当たり前の事を、当たり前に、但し徹底的にやれ」。このことに集約できます。

では、「当たり前のことを、当たり前に」とは何か?
「商人道」が教える「納貯能施」。つまり、「良く利益をあげ、その利益を公平に配分すること」です。「儲かる経営」でなければ経営とは言えないのでございます。

そこで、認識を強めなければならないことがあります。それは「粗利額の大きさが、経営の成否を決める」といことです。
質問は、「顧客は多いが、利益が少ない」ということでした。ここでは事実の把握は出来ていませんが常識的に推察すれば以下のことが考えられます。

それは、貴方のサロンは、「高料金メニューづくりの時期が来ていませんか」ということです。言葉は悪いが、「顧客の峻別」は、サロンの「ブランド化の戦略」です。
●ビジネスは、「客数が多くて儲からない経営」を嫌います。
●ビジネスは、「繁盛しているのに儲からない経営」を嫌います。
 
   経営者の最大の職務は、「儲かるサロンづくり」です。何故か、「儲からなければ労働分配率」が下がり、雇用保険すら加入できない経営体になるからです。これでは「経営失格」です。
  
粗利の大きいヘアビジネスは、「経営環境の改善」を容易にします。その理由は、「儲かる」からです。したがって、粗利の大きな「技術(商品)」を創り出さなければなりません。このような経営者としての意志が、自店の「経営改革を促す」ことになります。
「モノ余り時代における顧客満足実現の要素は、精神的な満足にある」ということを認識しましょう。この要点を掴めば、「粗利の高い商品開発」を容易にします。
 
その推進の第一は、「スタッフ全員の印象を良くすること」です。
繰り返し述べますが、サロンのイメージ統合戦略の第一は、「清潔・清楚・質素」の三条件を備えたコスチュームにすることです。 
ここを疎かにして、「粗利の大きな経営」は絶対に実現出来ません。この手順を踏めば、粗利の大きなメニューの販売がスムーズになります。
例えば、カット4,000円の一般価格に対し、カット6,000円のメニューを設けることで、顧客はサロンの贔屓客であることを誇りに思います。これがハイブロー客層の「心理」です。つづく