１６．経営を成功に導く内的条件。
経営を成功に導くには以下のような条件が必要となります。
１．自分自身の性格や健康を理解する。
（精神・性格的な面・身体的な面）。
２．自店が保有する資源の強み弱みを明確にする。
（人・モノ・金・情報・時間）
３．自分の人生の目的・目標は何かを明確にする。
（人間観・社会観・人生観）
４．仕事の目的は何かについて明確にする。
（人への役立ち・社会への貢献）
以上のような要素の結合力で決まりますが、それぞれの項目について具体的な説明を加えます。
１．自分の性格や健康を理解する。
●根気よく地道に仕事をやり抜く性格か。それとも飽きやすい性格か。
●社交的で明るい性格か。それとも社交的なことは苦手か。
●身体的に健康か。何の仕事をするにしても健康は重要なことです。
どんなに仕事能力が優れていても、以上の事についての気くばりが欠けると片肺飛行となり、目標地点に到達する前に不時着することになります。
２．自店が保有する資源の強み弱みを明確にする。
まず、自店が目指す目標は何か。その目標実現のための行動計画は明確になっているか。これらが曖昧では効果的な目標達成は出来ません。
そのためには、自社(店)の強み・弱みを把握して、「目標・計画を明確にすること」が重要となります。
マーケティングの世界には、自店を取り巻く環境を考えながら、自店の「強みと弱みを分析する方法」として、ＳＷＯＴ分析があります。
具体的には、次の4項目があります。
強み=自店の経営資源（人・モノ・金・情報・ノウハウ・設備）の強み。
弱み=自店の経営資源（人・モノ・金・情報・ノウハウ・設備）の弱み。
機会=自店を取り巻く時流環境の中で、チャンスとなる環境や条件。
脅威=自店を取り巻く時流環境の中で、マイナスになる環境や条件。
以上の四つの観点から、自店の「強みと弱み・機会と脅威の分析」によって、課題点が浮き彫りになってきます。これらについての実態の把握が大切です。
３．自分の人生の目的・目標を明確にする。
仕事は自分の人生の目的を実現するための手段です。
自分の人生を豊かで実り多きものとするためには、
1.人生の目的は何か。
2.自分が果たすべき使命は何か、何をやりたいか・出来るか。
3.自分が何としても、「欲しい手に入れたいコト・モノは何か」。
4.そのためには、「どのような考え方・生き方のクセを持つか」。
以上の事について、自分自身を深く見つめて理解する必要があります。
４．「仕事の目的は何か」について明確にする。
経営（仕事）は利益を出さなければなりません。
しかし、「お金を儲けることだけが仕事の目的」ではありません。お金儲けだけが目的となると、単なるマネーゲームになって、経営の継続性に欠けます。
仕事（ビジネス）を通じて顧客に喜ばれ、感謝されることによって、「自分の成長がある」。その延長線に社会への貢献があります。
そのような考え方に基づいてビジネスに取組まなければ、どんなに収益が上がっても継続的な経営体の発展は期待できません。
「経営は継続して発展させて行くもの」です。したがって、そのような理念の基に経営に取組まなければ、本当の意味での豊かさは達成できません。つづく