セーラの独り言2

お年寄りの独り言・・・・

もう一度食べたい母の手料理の白和え

2019-03-20 | 日記
 子供の頃から母の作る白和えが好きだった。水を切ったお豆腐をすり鉢で丁寧にすった中に
味をつけたこんにゃく、人参、そしてほうれん草を加えた白和えはシンプルで美味しかった。
すり鉢の下に布巾を置きすり鉢をおさえるお手伝いを仰せつかったわ。
作り方を教わったことはないけれど、いつもそばでみていた。
母が年をとり次第に料理をしなくなりました。
母のしっかりしているうちに調味料の割合を教えてもらおうとしてもただにっこり笑って
「もう、忘れてしまったわ」とつれない返事。
あれから何十年も経った今頃になり、急に白和えが食べたくなった。
見よう見まね、思い出しながら作ってみたけれど、何かが物足りない気がする。
そう、足りないのは母の愛だったのでしょうか。
思いついてデパ地下の料亭の仕出しの白和えを買って試食してみたものの、あの日、あの頃に
作ってくれた母の味の方がなんとも美味しくて懐かしさがしみじみ込み上げてきた。
料亭の味にまさる母の味。
料亭の白和えは私にとりとてもお高くて上品で贅沢なひと品でした。
「お母さんの方がずっとずっと美味しかったわ」とお写真の母に伝えました。
これからは母の白和えに近づけるようあれこれ工夫をして作ってみようと思う。

春はすぐそこに

2019-03-11 | 日記
 季節が移ると暮らしにも変化が生じて来る。
ことに冬から春への変り目は、寒さから逃れられる喜びが体中を駆け巡り自然に春の歌を
くちずさんでいる。
  ♪ラ、ラ、ラ 赤い花束 車に積んで
   春が来た来た 村から町へ♪ 
  ♪春よこい、早く来い、歩き始めたミーちゃんが
   おんもに出たいと待っている♪
 春の兆しが感じ始めると汚れていた窓ガラスをみがき、春の空気を部屋いっぱいに満たそう、カーテンを洗い真っ白にしなくてはなどとあれこれ春の支度におもいを寄せている。
待ち焦がれていた美しい花の四月をお招きする準備にとりかかろうと張り切っているのに今のこの時節は三寒四温で天候がさだまらず不安定な日々を繰り返している。
せっかく思い立ったのに今日は寒いからやめときましょうと、ぼんやり空模様をみていると
雨筋の残った窓ガラスやくすんだカーテンがやたらと気にかかる。
 どこからか「ゆっくりのんびり春をお待ちなさい」と春の女神が私に語りかけてくれた。
そんな気がした。
春の女神のお言葉に甘えあたたかな日に窓ガラスはピカピカに、カーテンは真っ白にしよう。
窓辺には私の好きな花アネモネを飾りやがて訪れる春を静かに待つことにした。
百花繚乱の春はまもなくやってきます。
待てば待つほどに美しい春。
少し自信をなくしていた体力も戻りつつある。
心ときめく春物を探しにいくもいいかも。


   今日は3月11日 あの大地震、津波に襲われた恐ろしい日。
   町の灯りが消えたその夜の星空の美しさを「こんなにも星空が美しいとは」と
   寒さに凍えた人々が其々の場所で夜空を仰いだことを述べている。
   私はテーブルの下で寒さにふるえ、真っ暗ななかで愛猫カール君と布団にまるまり、
   星空は見ていない。