セーラの独り言2

お年寄りの独り言・・・・

寒い朝に

2017-12-29 | 日記
 夕方からみぞれになった。今朝は一面の雪。
家々の屋根や自動車や木々の枝にこんもりと綿帽子。寒い寒い朝。
ストーブをつけると冷え切っていた部屋の空気が暖められ動き始める。
暖められた空気は軽くなり戸の隙間を通り抜け、カール君の寝ている部屋へと
流れて行く。お茶の間が暖まった頃にカール君はニャ~ンとなきながら起きて
きます。寒いお部屋はいやなのね。お利口なカール君だこと。

 今から半月ほど前のこと、朝食を終えて一息ついていた時、いきなり
台所でバッサ、バッサという音がしたと同時にカール君がすごい勢いで台所へと
急行。バサバサと言う音に混じりニャッニャッとカール君の震え声。
ツグミが天井の電器のかさの上にとまっている。それをめがけてカール君が
冷蔵庫、食器棚の上を行ったり来たり。
とにかくツグミを逃がしてやらねばと興奮しているカール君を横抱きに抱え
窓を開けてやると外気を感じたようであっという間に飛んでいってしまった。
カール君の興奮はしばらくおさまらずうろうろしていた。
鳥を狙った時のカール君の鋭い目はまさに野生を思わせるニャンコだった。
何処から入って来たのか、考えられる所は台所の換気扇のみ。
そうそう、2、3個所にうんこの置き土産をしてツグミは去って行ったのである。

 間もなく終る今年。とても早く過ぎた一年だったように思える。
車やバイクの音も聞えない、小鳥たちもまだ目覚めていない静まり返った
早朝のNHKのラジオからスマップが歌う「世界に一つだけの花」が流れて来た。
平成の思い出の歌特集という番組でした。
今年の初めに彼らは解散、テレビから消えた。好きだったわ。スマップ!
CDやDVDは持っているけれど観る気にも聞く気にもなれなかった一年。
今朝、思いがけずに聞えて来た「世界に一つだけの花」に胸がじ~んとなり
うっすら涙。なぜに全く聞かれなくなったか詳しいことは分らないが
人の心に触れるいい曲はずっとずっと歌い継がれてほしいとつくづく思う。
これはスマップに限らず。

 年末も荒れ模様だと気象庁は予想をしている。
高い空を強い風が吹くと星はいつもよりピカピカとまたたくそうだ。
星がピカピカ見える夜は、地上でも強い風が吹くのだそうだ。
さて、今夜のお星さまはピカピカと光るのでしょうか。




冬の星座

2017-12-16 | 日記
     冬の星座  堀内敬三 作詞  アィリアム・ヘイス 作曲
 
   木枯しとだえてさゆる空より
   地上に降りしく奇(くす)しき光よ
   ものみないこえるしじまの中に
   きらめき揺れつつ星座はめぐる

     ほのぼの明かりて流るる銀河
     オリオン舞い立ちスバルはさざめく
     無窮をゆびさす北斗の針を
     きらめき揺れつつ星座はめぐる

 この歌が心に響いてくる季節となりました。とうとう冬に入ったのですね。
今年は寒さが早く来たように思えます。年毎に寒さが身に沁みます。
強い風が空気中の塵やごみを吹き飛ばしながら駆け抜けた日の夜はとても
すっきりとした真っ暗闇の空に月が浮かんでいます。
冬の月は冷たく青白く寒さをより強く感じさせます。
冬の星座たちも冷たくちかちかと瞬いている。思わず身震いをしてしまいます。
頭上は静寂な世界が広がっています。

 ストーブが暖かに燃える部屋、ほの暖かなストーブの上に愛猫カール君が
腹ばいになり心地よさげにまどろんでいる。時折、鳥の鳴き声に細く目を開けるも
再び眠りにはいる。眠いねむいカール君。
私もストーブの側を離れない。
本を読んだり、小さな手仕事をしたり、お茶のセットを用意しての午後のひとときを
穏やかに過ごしている。これぞ、老後のお愉しみ時間というもの。

 友人から本が送られてきた。前から読みたいと思っていた本だったので嬉しい。
今では習慣となった早朝の読書タイムのために今晩は枕元に置いて寝よう。
今夜は月も星々も見えない。
天上の星たちが落ちて来たかのように家々の明かりが静けさの中に灯っている。
深々と冷え込む夜は頭上の世界も地上の世界も静寂に包まれて、
冬の夜は厳かに更けていく。

ポインセチアはまほうの花

2017-12-11 | 日記
 花屋の店先はポインセチアやシクラメンの花で真っ赤に染められている。
燃えるような真っ赤な葉に包まれて守られているかのように小さな花が
ひっそりと咲いている。
 クリスマス近くなるとポインセチアが店先に所せましと飾られているのを
何故?と毎年思っていた。
昨年、新聞でポインセチアはメキシコのクりスマスの花だという民話が
あることを知った。
「ポインセチアはまほうの花」(ジョアンヌ・オッペンハイム 文
ファビアン・ネグリン 絵 宇野和美 訳)という絵本を見つけた。
贈物とはなにか、ものを贈る人のまごころが書かれており、心にじ~んと伝わる
とてもいいお話でした。絵本というのは子供だけのものではないのですね。
子供には読み取れない奥深さの世界へと大人を誘ってくれます。
私は小さなポインセチアの鉢植えを今年のクリスマスの花に買い求めた。

     「そこにはいつもクリスマスが」  エドナ・ジェイクス
  窓に明かりが映り、
  夜道を急ぐ人びとの足もとを見まもるかぎり、
  地上にはいつまでもクリスマスがあるでしょう。
  星ひとつ、
  高い夜空にあって輝きつづけるかぎり、
  クリスマスと愛とがあるでしょう。

    柊と雪、
    谷間に鳴りわたる教会の鐘、
    明かりのついた店の飾り窓、
    すこし開いた戸口、そして
    屋根のうえに星のきらめきがあるかぎり、
    いつまでもクリスマスはあるでしょう。

      ほら穴のように長く空いた靴下、
      窓に花輪、丘のうえに星のひかり、
      みつかいたちのうた、そしてまた、
      くりかえし、うつくしいよろこびのおとずれ、
      人びとのあいだにかよう善きこころ、
      これらのものがあるかぎり・・・・・。

 星がまたたき、幸せな光がひそやかに皆の上に舞い降りてきますように。
 まもなくクリスマスがやってくる。