セーラの独り言2

お年寄りの独り言・・・・

林檎の花

2019-05-13 | 日記
 梅の花が咲き、桜の花も咲き終りました。これからは林檎の花が咲き始めます。
北国の五月中旬頃には満開となることでしょう。白とも桜色ともつかぬ淡い優しい
色合いの可憐な花が青空のもといっぱいに拡がり、見る者の目を惹きつけます。
秋には真っ赤なつやつやとした林檎が実をつけます。
 リンゴで思い出したことがあります。 
母は、ディック・ミネの歌が好きでよく聞いていました。テレビで彼が出て来ると
「ダンディーだわ、お洒落だわ」とよく言っていたものです。母のせいで私も彼の歌が大好きでモダンでリズム、メロディーに魅力を覚えたものです。
その中でも林檎の花が咲き始めるこの頃になると「林檎の樹の下で」を口遊んでいます。
         ♪林檎の樹の下で♪
        リンゴの木の下で
        明日また会いましょう
        黄昏赤い夕日 西に沈む頃に
        楽しく頬寄せて
        恋をささやきましょう
        真紅に燃える想い
        リンゴの実のように 
 恋人たちが夕日を浴びてデートの約束をしている情景が目に浮びます。
軍歌や軍国主義の世相とは逆に、市民たちは反対のものに憧れるようになってきた。
そんな時代が求めた歌であったのですね。
 りんごのお話をもう一つ
以前、長女から送られてきた本の中に以下の文が載っていた。
 チェコの北の端にあるヤブロネツ・ナド・ニソウという小さな村。
この村にはどこの家にもりんごの木が植えられているという。
旅人はりんごの木陰で休んでは旅を続けたということから小さな村の誕生のお話。
    むかし、むかし
    丘の上に 一本のりんごの木がありました。
    その足元からは、美しい小川が流れておりました。
    そこへ通りがかったのは、馬に乗った旅人。
    旅人は、この木がたいそう気に入り
    赤いりんごをとると木陰に腰をおろし
    少し休んでゆくことにしました。
    すると、次から次へと旅人がやってきて
    いつのまにか りんごの木陰には酒場ができ
    まわりの丘には人々が住まい、村になりました。
    そして「りんごの木の村」と
    呼ばれるようになったのです。

 今頃は遠いチェコの北の端の村にもりんごの花が咲き始めている事でしょう。
やがて小さな村は満開の花につつまれ、春のよろこびであふれていることでしょう。
 
 
 


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