iPhoneでパソコンから同期した写真を見たら、今年の様々なイベントの写真で溢れていた。江ノ島での初詣から始まり、卒業設計、東京から京都への自転車横断、卒業式、富士山登頂、三か月間の上海滞在を経て、アメリカに渡り、秋学期を終え、そして今一年の終わりを迎えている。今年も色々あったな~、とはまだ言いたくない。来年はもっと多くの刺激的なことが待ち受けていると信じたい。まだ一年が終わるまでまだ2週間あるし、やりたいことはまだ山積みだ。その1つが秋学期の授業の復習、というのはまだ授業を完全に消化していなかったのと、教科書の内容がかなり面白かったので、今日はその中の一部を読み直してみた。次からは都市計画の専門的な話です。
○ ○ ○ ○ ○
以下の内容は
"THE CITY READER (Fourth Edition) Edited by Richard T. LeGates and Frederic Stout" の
"The Growth of the City: An Introduction to a Research Project" by Ernest W. Burgess より抜粋です。
この"The Growth ~"の著者はシカゴ大の社会学者でシカゴを実験舞台として、都市の成長が人々の行動にどのように影響を与えるかを研究した。"The City Reader" の本文で取り扱われているのは"The Growth~" の一部だがとても興味深い内容が記されてあった。
"The Growth~"では当時のニューヨークやシカゴを初めとする大都市がメトロポリタンとして成長していく中でどのように成長し、人々の生活や行動習慣を変えるかということを研究の報告である。Burgess氏によると大都市圏は以下の図のように.Loopと呼ばれるビジネスの中心、.TRANSITIONと呼ばれる中間層、.WORKING MEN'S HOMESと呼ばれる工場などで働く人々の住まい、そして.RESIDENTIAL ZONEと呼ばれる高級な住宅に分かれるそうだ。

また、このようなメトロポリタンエリアでは出生率の上昇や、出稼ぎによる人口の流入、流出という都市のメタボリズムを生み出している。これらの人口の変化が不自然な男性のみの増加や、子供の割合の変化、職業による棲み分けなどをもたらしていると筆者は主張する。またその影響の一部としてスラムと呼ばれる劣悪な住環境が形成され、貧困、病気、犯罪の温室になっている。これが図中のBlack Beltとして示されている。そして彼はこれらの諸悪の根源は都市の人口の急増にあると結論づけている。
○ ○ ○ ○ ○
この"THE CITY READER"という本は都市のことについて様々な分野の著名な専門家の著書から特に重要だと思われる箇所が抜き出して構成している。僕の場合は日本で都市計画を学んでいた時はずっと都市計画家の書いた本ばかり読んでいたけど、この本のように社会学者や地理学者といった都市計画家とはまた別の視点から都市を見つめ直せるのは本当に面白い。あと"THE CITY READER"の編者のLeGates氏には以前にもブログで書いたように上海の同済大学で偶然にも講演に参加したので、なぜか少し親近感を感じる。もしこの本に興味があれば、ペーパーバックなら日本のアマゾンからでも買えるし、パソコンにキンドルのアプリケーションをダウンロードすれば、アメリカのアマゾンからキンドルバージョンを安く買うこともできる。また他の章についてもブログで紹介していきたい。
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以下の内容は
"THE CITY READER (Fourth Edition) Edited by Richard T. LeGates and Frederic Stout" の
"The Growth of the City: An Introduction to a Research Project" by Ernest W. Burgess より抜粋です。
この"The Growth ~"の著者はシカゴ大の社会学者でシカゴを実験舞台として、都市の成長が人々の行動にどのように影響を与えるかを研究した。"The City Reader" の本文で取り扱われているのは"The Growth~" の一部だがとても興味深い内容が記されてあった。
"The Growth~"では当時のニューヨークやシカゴを初めとする大都市がメトロポリタンとして成長していく中でどのように成長し、人々の生活や行動習慣を変えるかということを研究の報告である。Burgess氏によると大都市圏は以下の図のように.Loopと呼ばれるビジネスの中心、.TRANSITIONと呼ばれる中間層、.WORKING MEN'S HOMESと呼ばれる工場などで働く人々の住まい、そして.RESIDENTIAL ZONEと呼ばれる高級な住宅に分かれるそうだ。

また、このようなメトロポリタンエリアでは出生率の上昇や、出稼ぎによる人口の流入、流出という都市のメタボリズムを生み出している。これらの人口の変化が不自然な男性のみの増加や、子供の割合の変化、職業による棲み分けなどをもたらしていると筆者は主張する。またその影響の一部としてスラムと呼ばれる劣悪な住環境が形成され、貧困、病気、犯罪の温室になっている。これが図中のBlack Beltとして示されている。そして彼はこれらの諸悪の根源は都市の人口の急増にあると結論づけている。
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この"THE CITY READER"という本は都市のことについて様々な分野の著名な専門家の著書から特に重要だと思われる箇所が抜き出して構成している。僕の場合は日本で都市計画を学んでいた時はずっと都市計画家の書いた本ばかり読んでいたけど、この本のように社会学者や地理学者といった都市計画家とはまた別の視点から都市を見つめ直せるのは本当に面白い。あと"THE CITY READER"の編者のLeGates氏には以前にもブログで書いたように上海の同済大学で偶然にも講演に参加したので、なぜか少し親近感を感じる。もしこの本に興味があれば、ペーパーバックなら日本のアマゾンからでも買えるし、パソコンにキンドルのアプリケーションをダウンロードすれば、アメリカのアマゾンからキンドルバージョンを安く買うこともできる。また他の章についてもブログで紹介していきたい。
