☆三等星☆

~小ネタと妄想と切ない気持ち~


ごゆるりとしていってください。

冬来たりなば、春遠からじ

2007年02月21日 02時52分15秒 | 小ネタ


「冬来たりなば、春遠からじ」


今、最後の追い込みをしている多くの受験生を、

この言葉が励ましていることと思います。

寒く辛い季節が来たということは、

もうそこまで

暖かく喜びに満ちた季節が来ているっていうことだ、

という、逆転の発想です。



ですが、

5月に試験を迎える司法試験受験生にとっては、
ただの嫌味にしか聞こないんですが。

ガキンチョ  B-side

2007年02月17日 23時51分45秒 | その他
セカンドスクールでは、子どもたちが7~8人の班に分かれ、

民宿で生活します。

僕ら指導員はそれに1人ずつ付き添って生活をともにします。

ですが、今年度のセカンドでは、

自分は子どもと離れて先生方と裏方(本部)をやっていました。

なので深く子どもと関わる機会が少なく、

セカンド中はかなり悶々としました。


ところが、今回、

この立場も時と場合によっては悪くないと気づきました。

というのは、セカンド後に学校に行く時は、

本部のほうが楽なのです。


班付きをやっていると、

1週間寝食をともにするため、

班の子どもとの間に強い連帯感が芽生えます。

セカンド後に学校に行く時も、

班の子どもとじっくり話がしたいなと思って行きます。

しかし、現実には子どもが怒涛のように押し寄せてくるわけで、

ゆっくり話す暇なんてありません。

叩いてくる子の相手をしているだけで精一杯です。

そこで、自分は毎年、セカンド後に学校に行くたびに、

「あーこんなつもりじゃなかったんだけどなぁ」と

ギャップに悩まされていたのでした。


ところが本部指導員をやった今回は、

子どもと適度に距離を保って付き合えたのです。

距離をとれば多くの子どもとも関われます。

なるほど、班というしがらみがなければ

大勢の子どもたちとわりとうまく付き合えるんだぁ、

と思いました。


ただ、これは、逆から見れば、

子どもとの関係性が薄いから

テキトーに付き合うというだけの話で、

やや釈然としない気持ちも残りました。

班の指導員と会えない子にとっては

こういう指導員がいたほうがいいものの、

自分がやりたいことはそれではないんだな、

と感じたんです。

本部指導員として大勢の子どもを「適当にあしらい」ながらも、

子どもとの関係をじっくり育むという理想は

常に頭に留めておかなきゃな、と改めて思いました。


少し話を広げたいと思います。

班付きの指導員と子どもの関係は、

モデル化すると、1対個の関係という性質が強く、

その点で親子や友達の関係に似ています

(家族や友達に「はい、皆さん、手を止めて聞いてください…」

 なんて話すことはないですよね)。

一方で、本部指導員と子どもの関係は

1対多の関係で、

教師-生徒関係に似ています。


慣れというのは恐ろしいもので、

ルーチンとして何かをやっていると、

それが本当に正しいのかなんて疑わなくなります。

ルーチンとして1対多の関係を持ちながらも、

常に頭のどこかで1対個の関係を志向して

日々リフレクトする、そんな先生がいてくれたらいいな、

と思いました。

ガキンチョ  A-side

2007年02月17日 16時49分50秒 | 小ネタ
毎年秋に小学5年生が富山の山奥に1週間行って、

そこでの生活を体験するセカンドスクールという行事に、

僕は指導員として参加しています。

昨日はその小学校に遊びに行きました。

昨年のセカンドで子どもたちが刈り取ったお米を使って、

おにぎりを作るんです。

6年生は「こいつオッサンじゃないのか?」と見間違えるほど

成長していますが、

5年生はまだまだガキンチョでかわいいです。


俺を見るなり「エロス!」と呼んでくる女の子、

俺を見るなり「深海魚!」と呼んでくる男の子、

俺を見るなり条件反射で叩いてくる子、

とにかく面白いです。

おにぎりを作る時も、

永沢君の顔にする子、う○ち型にする子(※女子)、

具を入れすぎて握れない子などなど。


ですが、セカンド中、会うたびに

「あん♡」と抱きついてきていた女の子から

苗字を呼び捨てで呼ばれたのにはびっくりしました。

女心と秋の空です。

抱きついてくるのは相当どうかと思うが、

だからって呼び捨てもないだろ。

その中間はないのか…。


で、その帰り道、塾に行く男の子と一緒に歩いてきました。

どうやらそいつ、バレンタインでかなりのチョコを獲得し、

モテまくっているらしいです。

そこで、「この~♪この~♪」などとイジったところ、

その子、気分が良くなってしまったようで、

俺に向かって、

「じゃあマックでもおごろうか?」と言ってくれました。

25才におごろうとするなよ(笑)

なので丁重にお断りしたんですが、

その後も通りがかりの八百屋の前で

「焼き芋でも食べる?漬物をお土産に持って帰ったら?」

などと親戚のおばちゃんみたいに親切にしてくれました。


子どもは素直だしエネルギーが溢れています。

おかげでこっちも元気をもらいました。

司法試験を彩る人々

2007年02月13日 21時24分57秒 | 小ネタ
さやさんのコメントで思い出したんですが、

司法試験受験生の中には、

ちょっと変わった人が少なからずいます。

必死で勉強をするせいでしょうか。


そんな中でも、指折りのエピソードを2つ。


大学4年の夏、俺は論文試験会場にいました。

司法試験は休憩時間が長く、

その間教室を追い出された受験生は、

思い思いに時間をつぶすのですが、

中には 廊下でガン寝 する猛者もいます。

ダンボールすら敷いていない あたり、

ホームレスよりひどい 生活です。

そんなのがゴロゴロ転がっているので、かなり壮観です。

これで包帯でも巻いていれば、

この光景は、まさに 戦地の病院

国境なき医師団が飛んできそうです。


ですが、そんなのは序の口。

廊下で楽しそうにおしゃべりをしている男の子を見た時、

俺は凍りました。

彼、

おしゃべりに夢中です。

楽しそうです。

笑顔がこぼれています。

ですが、

彼がしゃべっている相手は、



ただの


1人で にこやかに 壁と話す彼


 ・・・

俺は「ここまでの境地に達するには、まだまだ修行が足りないな」

と悟ったのでした。



もう一つのエピソードは、

択一試験会場でのできごと。


試験前の緊張した空気が流れる中、

おもむろに立ち上がる1人のオッサン

そして、教室中に響き渡る大声

今から法務省に爆弾を投げ込んでやる!


そして、当然のようにつまみ出されるオッサン。

そして、当然のように始まる試験…。


テロを起こしたいなら、

試験会場で宣言していないで、さっさと法務省に行くべきなのに、

まちがって試験会場に来ちゃったあたり、

残念なオッサンです。

それに、

テロ声明を出すなら、

試験後に「落ちた」と分かってからにすればよかったのに、

早まっちゃったあたりも、

残念なオッサンです。


なんか、いろんな意味で残念なオッサンでした。


さて、明日のロースクールの試験で単位が来ないと

卒業できない俺。

今年の新司法試験を受けられるんでしょうか・・・

節分

2007年02月04日 23時10分09秒 | 小ネタ
昨日、街中を歩いていたら、

道端の家から親子の楽しそうな笑い声が聞こえました。


そして、ガラッと戸が開き、

「鬼は~そと~、福は~うち~」というかけ声とともに、

俺に向かって投げつけられる

大量の豆



痛っ、痛!痛!

ネ、ネタですか・・・?


テンパる俺を見て、

ママはおろおろし、子どもとパパは爆笑していました (-_-;)

友達

2007年02月01日 12時59分31秒 | 優しい時・切ない時
深夜、友達からの電話。

とってもバカで、カッコつけてて、不器用な友達。

出会った頃、ヤツはバリバリのヤンキーで、

一方の俺は進学校に通っていた。

でも同じリズムで心臓が鼓動していて、気が合った。

それ以来、朝まで飲んだくれたり、

歌をがなったり、

夢や恋を語ったり。

そんなこんなでもうすぐ10年。

そんな友達が、シャレにならないことをやっちまった。

電話の向こうのヤツは、

今まで聞いたこともないようなしょげかえった声だった。

でも、不思議と嫌な気持ちはしなかった。

ただ、落ち込んだ。

ヤツの落ち込んだ声を聞いて、

俺も落ち込んだ。

だからといって、何になるわけでもない。

何の役にも立たないし、ましてや肩の荷を代われるわけでもない。

でも、あの高2の夏、俺の胸に響いたお前のリズムは、

今でもこの胸に響くよ。

お前が落ち込んだ時、俺の心も落ち込むよ。

お前が笑うなら、俺も笑えるよ。

また飲もうよ。

今度は俺が声をかけるからさ。