この6年間、毎年9月の終わりに、富山の山奥に行っています。
そこは、かつて平家の落人が住み着いた、静かな山里。
深い峡谷に沿った小さな集落に、
厳しくも温かいおじちゃん、おばちゃんが暮らしています。
そこに、東京の子どもたちが出かけていくのです。
いわば林間学校。
でも、林間学校と違って、子どもたちは班ごとに分かれて民宿に泊まり、
自分たちで生活をするんです。
自分は、そのつきそい。
24時間子どもたちと一緒にいて、遊んだり、頑張ったり、怒ったり。
子どもたちや村の人たちと交わる中で、
いつのまにか心がきれいに洗濯されていきます。
そんな行事(セカンドスクール)に付添いをしないかと
今年もオファーをいただきました。
また行けるのか!という喜びがこみ上げてきました。
でも、即答できませんでした。
理由は、自分が動けないんじゃないかという不安です。
子どもたちは、大人とは違います。
まず、人とサラっとうまく接することをしません。
女の子は「キモい~」と言ってきますし、男の子はとつぜん殴ってきます。
大人同士では考えられないコミュニケーションです。
それに、子どもたちは、
メリハリをつけてテキパキ物事をこなすなんてことはできません。
ついつい手を出したくなります。
そういう子どもたちと付き合うには、
子どもと付き合う「慣れ」が必要です。
うわべだけ付き合えばいいなら、そんなものはいりません。
でも、1週間、毎日24時間一緒にいるとなると、
ニセモノでは通用しません。
それなのに、自分は、ふだん子どもと関わる環境にいません。
そうすると、子どもとコミュニケーションをとる姿勢は
体から離れてしまいます。
セカンドスクールに行く前に、
それを思い出して体にしみこませておかなければなりません。
しかし、スケジュールはそれを許してくれません。
セカンドスクールの前日まで予定が詰まっているのです。
去年は、同じように準備ができない中で参加して、
まったく体と心が動きませんでした。
そんな大人が近くにいては、
子どもたちは最高の思いを感じることができません。
もう1つ、子どもと付き合う上で、必要な姿勢があると思います。
子どもたちは、大人とは違います。
大人よりも素直です。
素直な気持ちで子どもたちと接すれば、
子どもたちは素直な気持ちを返してくれます。
そのコミュニケーションが、
子どもたちと自分に、強い感情を呼び起こしてくれます。
素直に子どもと向き合う、その姿勢がなくては、
セカンドスクールで最高の思い出を作ることができないのです。
大人たちは人付き合いが上手です。
当り障りなくうまく他人と付き合って、
傷つかず、泣きもせず、感動もせず。
でも、そんな適当な姿勢で、子どもと向き合うことはできません。
子どもたちの優しさを感じることができる瞬間、
自分自身の優しさを感じることができる瞬間、
それは、ギリギリと自分の心の皮をはがした時に訪れます。
泥臭く、優しく、正直な付き合い方、
それが自分にできるのか、不安です。
まだ、オファーには返事をしていません。
そこは、かつて平家の落人が住み着いた、静かな山里。
深い峡谷に沿った小さな集落に、
厳しくも温かいおじちゃん、おばちゃんが暮らしています。
そこに、東京の子どもたちが出かけていくのです。
いわば林間学校。
でも、林間学校と違って、子どもたちは班ごとに分かれて民宿に泊まり、
自分たちで生活をするんです。
自分は、そのつきそい。
24時間子どもたちと一緒にいて、遊んだり、頑張ったり、怒ったり。
子どもたちや村の人たちと交わる中で、
いつのまにか心がきれいに洗濯されていきます。
そんな行事(セカンドスクール)に付添いをしないかと
今年もオファーをいただきました。
また行けるのか!という喜びがこみ上げてきました。
でも、即答できませんでした。
理由は、自分が動けないんじゃないかという不安です。
子どもたちは、大人とは違います。
まず、人とサラっとうまく接することをしません。
女の子は「キモい~」と言ってきますし、男の子はとつぜん殴ってきます。
大人同士では考えられないコミュニケーションです。
それに、子どもたちは、
メリハリをつけてテキパキ物事をこなすなんてことはできません。
ついつい手を出したくなります。
そういう子どもたちと付き合うには、
子どもと付き合う「慣れ」が必要です。
うわべだけ付き合えばいいなら、そんなものはいりません。
でも、1週間、毎日24時間一緒にいるとなると、
ニセモノでは通用しません。
それなのに、自分は、ふだん子どもと関わる環境にいません。
そうすると、子どもとコミュニケーションをとる姿勢は
体から離れてしまいます。
セカンドスクールに行く前に、
それを思い出して体にしみこませておかなければなりません。
しかし、スケジュールはそれを許してくれません。
セカンドスクールの前日まで予定が詰まっているのです。
去年は、同じように準備ができない中で参加して、
まったく体と心が動きませんでした。
そんな大人が近くにいては、
子どもたちは最高の思いを感じることができません。
もう1つ、子どもと付き合う上で、必要な姿勢があると思います。
子どもたちは、大人とは違います。
大人よりも素直です。
素直な気持ちで子どもたちと接すれば、
子どもたちは素直な気持ちを返してくれます。
そのコミュニケーションが、
子どもたちと自分に、強い感情を呼び起こしてくれます。
素直に子どもと向き合う、その姿勢がなくては、
セカンドスクールで最高の思い出を作ることができないのです。
大人たちは人付き合いが上手です。
当り障りなくうまく他人と付き合って、
傷つかず、泣きもせず、感動もせず。
でも、そんな適当な姿勢で、子どもと向き合うことはできません。
子どもたちの優しさを感じることができる瞬間、
自分自身の優しさを感じることができる瞬間、
それは、ギリギリと自分の心の皮をはがした時に訪れます。
泥臭く、優しく、正直な付き合い方、
それが自分にできるのか、不安です。
まだ、オファーには返事をしていません。