☆三等星☆

~小ネタと妄想と切ない気持ち~


ごゆるりとしていってください。

友達

2007年02月01日 12時59分31秒 | 優しい時・切ない時
深夜、友達からの電話。

とってもバカで、カッコつけてて、不器用な友達。

出会った頃、ヤツはバリバリのヤンキーで、

一方の俺は進学校に通っていた。

でも同じリズムで心臓が鼓動していて、気が合った。

それ以来、朝まで飲んだくれたり、

歌をがなったり、

夢や恋を語ったり。

そんなこんなでもうすぐ10年。

そんな友達が、シャレにならないことをやっちまった。

電話の向こうのヤツは、

今まで聞いたこともないようなしょげかえった声だった。

でも、不思議と嫌な気持ちはしなかった。

ただ、落ち込んだ。

ヤツの落ち込んだ声を聞いて、

俺も落ち込んだ。

だからといって、何になるわけでもない。

何の役にも立たないし、ましてや肩の荷を代われるわけでもない。

でも、あの高2の夏、俺の胸に響いたお前のリズムは、

今でもこの胸に響くよ。

お前が落ち込んだ時、俺の心も落ち込むよ。

お前が笑うなら、俺も笑えるよ。

また飲もうよ。

今度は俺が声をかけるからさ。