☆三等星☆

~小ネタと妄想と切ない気持ち~


ごゆるりとしていってください。

ガキンチョ  B-side

2007年02月17日 23時51分45秒 | その他
セカンドスクールでは、子どもたちが7~8人の班に分かれ、

民宿で生活します。

僕ら指導員はそれに1人ずつ付き添って生活をともにします。

ですが、今年度のセカンドでは、

自分は子どもと離れて先生方と裏方(本部)をやっていました。

なので深く子どもと関わる機会が少なく、

セカンド中はかなり悶々としました。


ところが、今回、

この立場も時と場合によっては悪くないと気づきました。

というのは、セカンド後に学校に行く時は、

本部のほうが楽なのです。


班付きをやっていると、

1週間寝食をともにするため、

班の子どもとの間に強い連帯感が芽生えます。

セカンド後に学校に行く時も、

班の子どもとじっくり話がしたいなと思って行きます。

しかし、現実には子どもが怒涛のように押し寄せてくるわけで、

ゆっくり話す暇なんてありません。

叩いてくる子の相手をしているだけで精一杯です。

そこで、自分は毎年、セカンド後に学校に行くたびに、

「あーこんなつもりじゃなかったんだけどなぁ」と

ギャップに悩まされていたのでした。


ところが本部指導員をやった今回は、

子どもと適度に距離を保って付き合えたのです。

距離をとれば多くの子どもとも関われます。

なるほど、班というしがらみがなければ

大勢の子どもたちとわりとうまく付き合えるんだぁ、

と思いました。


ただ、これは、逆から見れば、

子どもとの関係性が薄いから

テキトーに付き合うというだけの話で、

やや釈然としない気持ちも残りました。

班の指導員と会えない子にとっては

こういう指導員がいたほうがいいものの、

自分がやりたいことはそれではないんだな、

と感じたんです。

本部指導員として大勢の子どもを「適当にあしらい」ながらも、

子どもとの関係をじっくり育むという理想は

常に頭に留めておかなきゃな、と改めて思いました。


少し話を広げたいと思います。

班付きの指導員と子どもの関係は、

モデル化すると、1対個の関係という性質が強く、

その点で親子や友達の関係に似ています

(家族や友達に「はい、皆さん、手を止めて聞いてください…」

 なんて話すことはないですよね)。

一方で、本部指導員と子どもの関係は

1対多の関係で、

教師-生徒関係に似ています。


慣れというのは恐ろしいもので、

ルーチンとして何かをやっていると、

それが本当に正しいのかなんて疑わなくなります。

ルーチンとして1対多の関係を持ちながらも、

常に頭のどこかで1対個の関係を志向して

日々リフレクトする、そんな先生がいてくれたらいいな、

と思いました。

ガキンチョ  A-side

2007年02月17日 16時49分50秒 | 小ネタ
毎年秋に小学5年生が富山の山奥に1週間行って、

そこでの生活を体験するセカンドスクールという行事に、

僕は指導員として参加しています。

昨日はその小学校に遊びに行きました。

昨年のセカンドで子どもたちが刈り取ったお米を使って、

おにぎりを作るんです。

6年生は「こいつオッサンじゃないのか?」と見間違えるほど

成長していますが、

5年生はまだまだガキンチョでかわいいです。


俺を見るなり「エロス!」と呼んでくる女の子、

俺を見るなり「深海魚!」と呼んでくる男の子、

俺を見るなり条件反射で叩いてくる子、

とにかく面白いです。

おにぎりを作る時も、

永沢君の顔にする子、う○ち型にする子(※女子)、

具を入れすぎて握れない子などなど。


ですが、セカンド中、会うたびに

「あん♡」と抱きついてきていた女の子から

苗字を呼び捨てで呼ばれたのにはびっくりしました。

女心と秋の空です。

抱きついてくるのは相当どうかと思うが、

だからって呼び捨てもないだろ。

その中間はないのか…。


で、その帰り道、塾に行く男の子と一緒に歩いてきました。

どうやらそいつ、バレンタインでかなりのチョコを獲得し、

モテまくっているらしいです。

そこで、「この~♪この~♪」などとイジったところ、

その子、気分が良くなってしまったようで、

俺に向かって、

「じゃあマックでもおごろうか?」と言ってくれました。

25才におごろうとするなよ(笑)

なので丁重にお断りしたんですが、

その後も通りがかりの八百屋の前で

「焼き芋でも食べる?漬物をお土産に持って帰ったら?」

などと親戚のおばちゃんみたいに親切にしてくれました。


子どもは素直だしエネルギーが溢れています。

おかげでこっちも元気をもらいました。