サンズ・トーク

藤村の詩碑

先月、小諸城址に行きましたが、藤村の詩情にすっかり魅せられて帰ってきました。

小諸なる古城
http://blog.goo.ne.jp/san-gblog/e/12d36a3f8832c902b0d8b68a143af447

藤村記念館の横に 椰子の実 の詩碑がありました。



16~7年前、渥美半島の先端、伊良子へゆきました。
その時、藤村の椰子の実の詩は、この半島の砂浜に椰子の実が流れ着いて、実際に芽を出したのだという話を聞きました。
詩碑ぐらいあったのかとも思います。

あのころの渥美半島は、ずっと砂浜が続き、松林があり、ほかには何もなく、うちよせる波頭のしぶきでけむっていたはるかに長い砂浜でした。
そう、小高いところに伊良子ビューホテルがひとつだけ聳えていました。

   椰子の実

名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実ひとつ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月

旧の樹は生ひや茂れる
枝はなほ影をやなせる
われもまた渚を枕
孤身の浮き寝の旅ぞ

実をとりて胸にあつれば
新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば
激り落つ異郷の涙

思ひやる八重の汐々
いづれの日にか国に帰らん

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文化」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事