昭和時代の大阪弁の代表というべき女優 浪花千栄子 の数奇な一代記である。
大阪は河内・富田林の山懐の寒村で貧しい家の生まれ。
道頓堀の芝居茶屋に拾われて、お茶子ぐらし。
戦後、映画や芝居で大阪のおばちゃん役を演じて、一世を風靡した。
私は、青年時代、関西にいたので、心やすい気のする俳優だった。
本名は、「南口きくの」。
オロナイン軟膏は、コメディアンの大村崑がホーロー看板の宣伝で売れていた。
或る時、オロナイン軟膏が、その宣伝看板に 浪花千栄子 を起用しようとした。
すると、先に宣伝看板にでていた 大村崑 とぶつかってしまう。
オロナインの宣伝会社が大村崑と相談したという。
なにを隠そう、 浪花千栄子 の本名は、 南口きくの だった。
大村崑は苦笑して、浪花千栄子、南口きくの それやったら南口きくのは「軟膏きくの」やないか。
と、いさぎよく浪花千栄子の宣伝看板を認めたんだという。
(看板をみると、大村崑の看板は「オロナミンC]になっている。)
浪花千栄子さんは、昭和47年、66才で没。
ちなみに、この看板は以前、当ブログでも2016.8.17日、紹介しましたが、佐倉の小林梨園のお店を飾っています。
昭和が匂い立つ看板群 - サンズ・トーク
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