サンズ・トーク

ばらまきは砂上の楼閣

新年度の予算は、概算要求が95兆、税収見込みが36兆、しかも国債を増発しませんというのだから、つじつまが合わない。

財源捻出のために、枝野さんらが必死に事業仕分けで無駄を摘発している。
それでも、不足額にはとうてい及ぶはずがない。

事業仕分け作業をテレビで見ているが、そのやり方が矛盾している。
すなわち、ロの字型の席の一辺、被告席には省庁の役人、あるいは、独立行政法人の代表が就いて、質問に答えている。
民主党は、官僚主導を排する、政治主導でゆくといっている。
各省の記者発表ですら、官僚が対応することを禁じ、大臣、副大臣、政務官がやるといっていたじゃないか。
それならば、あの席には、当該大臣、副大臣、政務官が就くのが筋ではないのか。

事業仕分けでは、天下り役人の高給が暴露されて、その範囲では、粛清すべきことが判って結構だ。
だけど、予算収支の不足をカバーするにはとても及ばないのだ。

時あたかも、菅さんが、デフレ状態に入ったと発表した。

デフレは、とても怖いのだ。
物価が下がるから、欲しいものでも飛びつき買いしない。
すこし辛抱すれば、今よりも安値で買えるのだ。
需要が先送りされる。
需要が不振だと、値段が下がる、商売や会社が左前になる。
商品の値がさがると、メーカーは国内で調達していた部品を、安い海外で調達するようになる。
国内の産業は空洞化する。
会社は潰れるし、サラリーマンは、賃下げに遭ったり、首になったりする。失業は今以上に増える。
なおさら、ものが売れなくなって物価が下るという悪循環がはじまったことを発表したのだ。

菅さんは、副総理だが、デフレを報じただけで、政権としての戦略対応は聞かれなかった。
どうするの?

亀井さんは、中小企業の返済猶予のモラトリアム法を作りたがっている。

だけど、日本の国自体がどっちに向いてゆくのかどうか、鳩山さんは責任を取りますといっているが、それじゃ、誰がちゃんとしてくれるのだろう。

もうすぐ年末がやってくる。
鳩山さん、歌舞伎を見ている暇があったら、身をいれて国の経済対策をやって欲しい。
お願いします。

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