そういえば、遥かな昔、高校生のころ、私も冬、校庭や学校のぐるりをランニングしていたことがあったっけ。
主に朝レンだっただろうか。
わたしは水泳部に入っていた。
うちの高校には、プールがなかったし、冬、水泳できるプールなんてなかった。
冬に泳ぐ、などという発想は更になかったのだ。
で、トレシャツ、トレパンでランニングする。
校庭の金網に頑丈なゴム紐をつけて、泳ぐ姿で引っ張って腕や肩を鍛錬したものだった。
あるいは、ほかの運動部のところに押しかけて行って、練習に混じったり、混ぜ返したりして、顰蹙を買ったこともあった。
バスケットボール部へ出かけて、ランニングシュートの真似事をしたこともあった。
バスケットボール部でアイドルみたいだった女子部員に、ナイスシュートと言ってもらって、照れたこともあった。
拳闘部もランニングしていたので、グローブ貸してもらってスパーリングの真似事もした。
Oくんのグローブ借りて、ちょっとやってみたら、腹にズンと一発食らって、本気だすな。と言い返したこともある。
Bくんという双子、一卵性双生児のそっくりさんがいた。
校庭にいた時、Bくんがいて、ちょっかいをだしたら、そいつ、拳闘部のBだった。
何や。と逆にすごまれて、人間違いや、ごめん。と、逃げたこともあった。殴られてはかなわんかった。
運動部とは関係なしで楽しかったのは、ラグビー。
楕円形のボールを蹴ったり、持ってる奴を捕まえようとしたり、冬なのに汗かいて校庭を走り回ったこともあった。
あれからおよそ70年、私、とてもじゃないが走り回る元気はありません。
でもまあ、食って、寝て、あちこち訳アリだとはいえ、別に痛いところはない。
薬なんか飲んでいますが、普通でいられていることに幸せを感じています。
妻が調教師してるので、感謝してます。
私。
老馬。
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