西条八十作詞のこの詩の碑が、上野の不忍池のほとり、茶店のわきにあるのを発見しました。
うたをわすれた かなりやは
ざうげのふねに ぎんのかい
つきよのうみに うかべれば
わすれたうたを おもいだす
裕福な家に生まれた西条八十は、詩作を志していました。
父の急死や兄の放蕩で家産が傾き、詩作どころではなく、一家を支えるため株屋に勤めていたが、鈴木三重吉に見出され、雑誌「赤い鳥」に投稿するようになった。かなりやはその作品のひとつとされる。
不忍池近くのアパートを借りて仕事をしていたころ、幼い娘を抱いて池のほとりを散策していて着想した作品といわれる。
八十は、鈴木三重吉が、忘れたうたを思い出させてくれた、忘じ難き恩人と述懐されているのです。
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