サンズ・トーク

メキシコ湾の原油流出事故の深刻な行方

4月20日、アメリカ・ルイジアナ州沖のメキシコ湾の石油掘削施設が爆発して、1500㍍の深海底から原油が流出し続けている。
ニューオーリンズがあるあたりらしい。
事故から2か月以上経っても、1日15,000キロリットルの流出が続き、食い止められる目処が立たない。
湾岸の自然環境に甚大な影響を及ぼし続けている。
魚介類、鯨、海鳥など生物がこの一帯から枯死してしまう懸念がある。
採掘しているのは、イギリスのブリティッシュペトロリアム社だそうだ。

1500㍍の深海底の装置を修復し、流出を食い止める技術は、人類はまだ持っていないようなのだ。

オイルフェンスみたいな防御措置で問題が解決するはずがなく、誰の責任といっても、漏出を食い止めなければ話にならない。

原油で汚染された海流はいずれメキシコ湾を離れ、北大西洋を北上する暖流に乗って広く拡散してしまうことが憂慮される。

また、メキシコ湾は、夏以降、ハリケーンが特に猛威を振るう地帯なのだ。
海水の蒸発がハリケーンの大型化のエネルギーになっているのだが、流出した原油は、揮発性が高く、これは雨になって、アメリカ大陸の内部にまで汚染を広げるらしい。農畜産物への影響とか、発ガン物質を含む雨が住民の健康を脅かす。

こうしたことが、懸念されている。
素人考えでも、流出が続く限り、地球環境への悪影響は広範囲に広がってゆくことは十分考えられることなのだ。

石油掘削用ドリルは、アメリカの有名な大富豪、ハワード・ヒューズの父が考案して事業化したのが始まりだという。
この技術は、海底油田にも対応するよう進化した。
海面下1500㍍の海底から、更に下へ下へと掘削して油脈に到達し、そこから、原油を採掘するまで技術が進んだ。
だけど、トラブって壊れたら直せないというのだ。

宇宙へ行ったり、ステーションを造ったり、信じられないような技術進歩がある。
深海底の原油採掘の穴を塞ぐ修理技術を、とにかく何とかせねばどうしようもないということなのだ。

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