ノーベル文学賞は従来から文学作品ー小説と決まっていたが、詩、そして歌手が受賞対象に選ばれたことは空前のできごとである。
彼の「風に吹かれて」という歌。私は詩は判らないが、メロディは知っている。
彼の一連の曲は、人間の尊厳が危ういのを憂うものとか、反戦の歌があったりする。
文学賞は、日本では川端康成、大江健三郎が受賞しているが、作家でない人の受賞は初めて。
宗教、イデオロギー、民族などの対立が世界各地で繰り返され、その状況は一向に改善されることもなく、人類社会は荒廃し、苦悩が果てしなく続いている。
そういう状況のもと、ボブ・ディランの詩はこんな世の中が少しでも変わってほしい。そういう祈りのメッセージなのだ。
ノーベル文学賞を選考するスェーデンアカデミーは、よくこの詩を選んだものだと思う。
こういう文学賞っていうのは、確かにありだね。
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