サンズ・トーク

インターネットの限界 ?

日本では、ウエブサイトは世界中で検索できる同質な情報文化だと普通に思っている。
WWW(ワールドワイド ウエブ)は、どこの国、地域でも一緒のはずだ。

今度、グーグルは、中国が検索サイトの運用に対し、情報検閲を行い、制約を加えることが、インターネットのあり方を歪めるものだとして、中国から撤退することになった。

この問題、直感的に考えると、天安門事件その他、一部の情報が削除されるという検索サイトは偏っていると感じてしまう。

情報の価値は、世界中どこでも普遍かどうか。
このことを、改めて考え直す必要、余地があるかもしれない。
と、私は思ったのである。

私は、この1月、国際政治学者、サミュエル ハンチントンの 文明の衝突 を読んだ。
当ブログでも1月に触れた。
http://blog.goo.ne.jp/san-gblog/e/7d1ef4cde4cd7e7b202f5cc2d5c26f19

東西冷戦の構図は20世紀で終わりになり、21世紀は、文明間の衝突が激化するという趣旨である。
欧米の文明以外にも、中国文明、イスラム文明、アフリカやラテンアメリカなど、日本も他とは同質でない文明の独自性を持っている。
宗教や思想、広い意味での人種、歴史、地政学的な異質さによる衝突が、冷戦後の世界の問題に浮かび上がってくるというのである。

中国は、4千年の歴史を通じて、中華思想によって、東アジアの広範な帝国を統べてきた。
広い地域を支配するのに、ゆるい朝貢関係をもって、漢文化を多民族に示してきた歴史と伝統がある。
まして、世界で最も多く、13億の民がいるのである。そして、世界をゆるがす急速な経済発展。

そういう文明の中での、統治のあり方として、情報も必要なコントロールの下に対処してゆく。そのことは、不自然なことではないと、中国は思っているのかもしれないのである。

以上述べたことが、合っているか、間違っているか。
かじった程度のことしかわからない私であるが、どんなものであろうか。
どちらが正しいか、歴史の審判は将来、どう下されるのか。
大げさだが、学者はどう解答を出すだろうか。

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