「127時間」は 昨年6月に公開された映画で 実在の
アメリカ人青年(アーロン・ラルストン)の登山中に起きた
アクシデントから 奇跡の生還を果たした物語である
DVDがリリースされたが なかなか観る機会がなかった
「生き延びるため」の究極の選択 もし自身だったら?・・・感動的です
2003年4月25日 金曜日の夜 彼はいつものように 誰にも行き先を告げず
1人で ロッククライミングを楽しむため ユタ州 ブルー・ジョン・キャニオンに
向けて出発する。それは、彼にとって 普段の週末の過ごし方だった
土曜日の朝 車からMTBを降し 渓谷へ向かった 途中 道に迷った二人の
女性と出会い しばし行動を共にして楽しんでいた
その後 単独で行動していたアーロンに 思わぬアクシデントが起こる
クライミングの途中 岩の割れ目に落下 そこに岩が落ちてきて右腕を
はさまれ 狭い谷底で身動きできなくなってしまった
助けを求めるが 広大な無人の荒野に虚しく響き渡るだけだ
今持っている物を 自由がきく左手ですべて出し これまでの経験と
知識を生かして なんとかして岩を撤去しようとするが 挟まった岩は
ピクリとも動かない。
やがて時間が経過していき 死を意識し始め 過去の自分と向き合い
今までの自分勝手な生き方を後悔する
と同時に「どうしても生き延びたい!」・・・と言う思いがこみ上げてくる
生命の限界を超えた5日間後「127時間」 遂に彼は究極の決断をする
『生き延びるために』 自らの右腕を 切りおとした・・・
現在の
「アーロン・ラルストン」
片腕を無くした今も 登山家として活躍している
映画撮影時のショット
左が「アーロン・ラルストン」の奥さん・中央「アーロン」役を演じた
「ジェームズ・フランコ」 右は「アーロン・ラルストン」本人
この奇跡の生還を果たした 「アーロン・ラルストン」は東日本大震災の
復興に向けて立ち上がる被災地と 被災者に「応援メッセージ」を送っている
『日本での震災 津波 そして原発事故のニュースを聞き その被害の大きさと
失われた数多くの命を想い とてもショックを受けました
子供たちを助けるため 高台へと逃げずに 小学校へと向かった人たちが
津波に飲みこまれてしまったというニュースは 私自身も親になったばかり
という立場もあり 心を痛め 涙しました でも 海に放り出されながらも
流された屋根の上で 数日間生き延びて 救出された方のニュースなど
震災後の日本の皆様の勇気と強さには 本当に感動を覚えました
日本の方々が感じている悲しみ 混乱 失ったものの大きさは 私には
計り知れないものだと思います でも 互いに助け合い 復旧に向けて
頑張っている皆様の姿には 本当に勇気をもらいます
私は 絶望の底でも 明日への希望と未来を信じて前に進めるのが
人間の持っている強さなんだと思っています
家族を想う力 愛する人を想う力が 皆さんに復旧への強い力と勇気を
与えてくれるように 祈っています それこそが 私自身が窮地に立たされていた時
そして 究極の<決断>をする時にすら 微笑んでいられた原動力です
生きたいと思う力 それは 愛するための力だと 僕は信じています
将来 家族と共に日本に訪れる機会があれば 街やお寺を見てまわったり
電車に乗ったり スキーをしに北へ行ったり 富士山に登ったりしてみたいです
そして 妻や子供たちと 広島の平和記念公園の千羽鶴を一緒に見に行くことを
実現したいと思います』