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身近な文化遺産・・・大歳家・・・

2011-01-29 20:41:59 | 建物
     地元にこんな古い江戸時代の民家が残っていたとは知らなかった。
     今は国の文化財に登録されている庄屋であった「大歳家」・・・
     主家は天保6年(1835年)築となっている。

     大歳家は普通の庄屋ではなく各村々を治める庄屋をまとめる庄屋
     すなわち大庄屋であり天保9~明治4年(1838~1871)まで北在家・植田・備後・別府
     口里・長田・今福・養田・池田・小松原・高砂・荒井そして新野辺の大庄屋をつとめた。

     当時この辺りは姫路藩が納めており、大庄屋の治める村は十数カ所で「組」と呼ばれた。
     その組の名は普通大庄屋の居住する村名で呼ばれていたため「新野辺組」である。

     また大庄屋は苗字や刀を持つことが許されており農民の代表と言うより藩(姫路藩)の
     役人的な性格をもっていた・・・となっている。


     その屋敷が以下の画像・・・
     家人が住んでおられるので外観写真だけになってしまったが・・・






            こちらが表門・・・
            現住居部分はさすがにブロック塀になっている















   「文化財建造物の登録について」には・・・
   加古川下流沿岸地域を差配した大庄屋で、新野辺村の中央部に位置している。
   約900坪の広大な屋敷地を構え、南東辺の長屋・長屋門が門を開き、ほぼ中央部に
   主屋が建ち、北側に離屋等の裏庭的空間を形成している。本瓦葺・入母屋造り・
   つし2階建ての大規模な主屋は大庄屋の風格をよくあらわし、上段の間の意匠に
   その格式が伺える。また生活様態の一端が知られる茶室をはじめとして、江戸期の
   建築群がよく残り、当地域の歴史的景観を支えている。


    名 称        建設年代      所在地 
  大歳家主屋      天保6年  兵庫県加古川市別府町新野辺    
  大歳家離屋      明治期
  大歳家隠居部屋   江戸期
  大歳家長屋・長屋門 江戸期
  大歳家茶室      江戸期
  大歳家西什器蔵   江戸期
  大歳家東什器蔵   江戸期
  大歳家穀物蔵     江戸期
  大歳家米蔵      江戸期









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