鮎毛バリ釣りと金沢サクラマス情報けばりや中山

金澤孔雀鮎毛バリ本舗 「けばりや中山」
加賀伝統工芸研究所 ・鮎毛バリ巻部門

*鮎毛バリ「永楽」土用隠れに釣れたそうです

2010-08-01 13:10:00 | 鮎毛バリ別使用法と釣り用語解説
 
2009.11.23 鮎毛バリ「永楽」土用隠れに釣れたそうです

鮎毛バリ「永楽」(えいらく)

久し振りに訪問した場所で、アユ毛バリの
釣りの話になりました。
持っていた図鑑を見せると、この毛バリを
捜していたというのです。
見てみると「永楽」と書いてありました。
「永楽」の写真を見て、犀川で釣れた毛バリで
父が好んで釣っていた毛バリで、探していたが、
どこにも売っていなかった。
と聞きました。
夏の昼に釣れる毛バリだそうです。
早速、資料を調べるとありました。


○書名 鮎のどぶ釣り
 著者 岡部丹虹
 発行 昭和6年

鼠色
永楽赤底は、梅雨期の笹にごりの暖流に最も適す。
永楽金底は、深みをよしとする。
      夏の渇水時にも、開きの夕釣りにもれる。


○書名 月刊「つり人」
 発行 2008年9月号
    80ページ
21世紀に受け継がれるアユ毛バリ釣りの極意
酒匂川のベテランが遺した
ドブ釣り秘伝書を紐解く
故・安居院勝

12 永楽
(金底)渇水時の深場。土用隠れ。夕刻の瀬の開き。
(赤底)梅雨時のササニゴリ

以上
今でも、釣り方は変っていません。
殆んど販売していません。

盛夏日中に釣れる鮎毛バリです。

鼠色の鮎毛バリの戦後の新作を、文献で捜してみました。
昭和35年までは、新作ありません。
と、書いてある本が1冊ありました。

アユの好みは、80年経っても、
変わっていないのでしょうか。

「土用日中」には、誰もが釣りを諦めているのに、
80年程前に「土用隠れ」に釣れる毛バリと
明記されています。