Sooner or Later

アンテナ3本たってます lll

朝のリレー

2006年05月17日 05時22分58秒 | 休日
        カムチャッカの若者が
        キリンの夢を見てるとき
        メキシコの娘は
        朝もやの中でバスを待っている
     
        ニューヨークの少女が
        ほほえみながら
        寝返りをうつとき
        ローマの少年は
        柱頭を染める朝日にウインクする

        この地球では
       いつもどこかで朝がはじまっている

        ぼくらは朝をリレーするのだ
        経度から経度へと
        そうしていわば交替で地球を守る                 
        眠る前のひととき耳をすますと
        どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
        それはあなたの送った朝を
       誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
  

  私の大好きな谷川俊太郎さんの詩です。
前回のコメントを書いている時に、「あぁでも日本は夜中なんだなぁ。。」
って、すごく当たり前のこと考えながら、この詩を読み返しました
たまに、日本にいる友達や家族の声をむしょうに聞きたくなるときがあります。
でもトロントは、日本と正反対の時差があるので、(日本の朝がトロントの夜)
そんな時、とても距離を感じます。だけど、それとは対象に、いつもメールをくれたり、日本からの荷物や手紙が届いたり、心の距離の近さも感じます
 
 ニューヨークとトロントの時差は同じなのですが、ニューヨークでテロがあった日、私は日本にいました。友達の家で徹夜で、モノポリーゲームをしている最中にTVから悲惨な映像が流れてきた事を思い出しました。あの日、「明日の朝は来るのかな・・・」と不安になった気持ちを思い出します。いまだに、世界中のあちこちで、内戦や、餓死で死んでいく子供たちがたくさんいて、一方では良い眠りを得るために、多額のお金を払って、贅沢に朝を迎えれる国だってたくさんあります。
世界中に幸せな朝が、順番で訪れる世界に、どうか早くなってほしいと願います。

http://www.hirax.net/dekirukana7/liveearth/index.html
このサイトでは、世界中の今の時間をカメラを通して見れるようにしてありました。あぁ世界は広い!!


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