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「重要ではあるが、緊急でない活動」こそ重要。【書評:スティーブン・R・コヴィー「七つの習慣」(キングベアー出版)】

2021-05-29 11:04:53 | 書評
「習慣って、そんなに重要なの?」と思っていませんか?

この本をご存じでしょうか?『7つの習慣』は世界で、2018年の時点で、販売部数3,000万部を記録し(44ヶ国語に翻訳)、日本でも200万部を売り上げたそうです。 

著者のコヴィー氏は、ユタ州出身のモルモン教徒の方で、まじめな経営コンサルタントでいらっしゃり、非常に、倫理観が整った考え方をされていると思います。

原著は、「The Seven Habits of Highly Effective People」という名前ですので、特に影響力のある方々の習慣を書き起こしたといえるでしょう。

社会人になってある程度の経験を積んだためか、「習慣の力は偉大である」ということに気付き始めました。

自分はどちらかといえば、若いころから一夜漬け体質で、「瞬発力で何とかこなすこと」が得意であり、土壇場で力を発揮することの方が価値があると考えてきました。

しかし、そういった生き方、働き方は、10年、20年の専門性を持つ人には、容易に太刀打ちができませんし、また、学ぶことを取り入れた生活を習慣化している方々の知見や深さには、まったく歯が立たない、と感じるようになりました。

加えて、自己啓発本を読みながら、自分の仕事の仕方をいろいろと変えようと試みているのですが、やはり自分の仕事のスタイルというものが既にあるため、容易には変わらないのを実感します。

「慣れないことをいかに習慣化するか」が、自分の仕事の方法を変えることにとって、とても重要そうである、と思うようになりました。

私にとって「習慣」という言葉はそれほど重要ではないと過去は考えていたのですが、「人生100年時代」ということを考えますと、40代で始めたことも60代まで続けていけば、20年選手になるのだな、続けるのは簡単ではないのでしょうが、今取り組み始めれば、まだまだ経験として積むことができそうだ、と思うようになりました。

また、私にとってとても印象的であったのは、第3の習慣に関係し、「重要ではあるが、緊急ではない」活動こそ、しっかりと進められることがマネジメントとしても重要という点です。この点は様々な書籍で取り上げられていますが、自分にとっては、目からうろこでした。


この本は、何かを習慣化し、自分を変えるための指針を探している方にとって最適な本であると思います。一方で、一件、簡単そうに見えることが、実は実践するのはとても難しい、と思わせる本です。


第1の習慣 主体的である(Be Proactive)

第2の習慣 終わりを思い描くことから始める(Begin with the End in Mind)

第3の習慣 最優先事項を優先する(Put First Things Firtst)

第4の習慣 Win-Winを考える(Think Win/Win)

第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される(Seek First to Understand, Then to Be Understood)

第6の習慣 シナジーを創り出す(Synergize)

第7の習慣 刃を研ぐ(Sharpen the Saw)




<このブログの管理人>
40代中年男性。
人生100年時代をどう生き抜くか、人生の羅針盤を探して、「心の放浪中」。

こんなブログを読んでいただいてありがとうございます!