くすり箱,にこり箱,わはは箱

日常のちょっとした出来事のメモ.くすり,にこり,わははと笑えるネタを記録することで,明日の活力としよう.

こんな爽やかな5月の日に...11年前,D2の私を襲った悲劇

2008-05-23 01:25:17 | Weblog
同室のSさんと保険の話をしていて,昔のことを思い出しました.

あれは今から11年前のちょうど今ごろ.
私は当時D2(博士課程の2年生)でした.
このままやっててあと1年ちょいで
ちゃんと博士が取れるのかしら...,
不安に呵まれながら日々過ごしておりました.

大学院生の5月は慌ただしく過ぎます.
何と言っても学術振興会の特別研究員の申請時期です.
私は既に2敗を喫していましたが,もちろん再トライです.

ちょうどその年の3月,母親が定年退職しました.
とても仲良し(?)な父は,「ぼくも」,と1年早く退職しました.
2人とも退職金はあったものの,父は60才になっていなかったので,しばらくは母一人の年金だけが我が家の収入だったようです...

ともあれそんな状態でも仕送りをしてもらい,学生生活を続けているというのを,心の片隅で申し訳ないなぁ...と思っていました.

でも,こんな爽やかな5月.気晴らしも必要です.
小平に住んでいる一番上の兄が気を遣ってくれたのか,
甥の誕生日を祝いがてら,遊びに来ないかと誘ってくれました.
行く行く,と二つ返事な私.
当時,甥が4才,姪が2才.かわいいさかりの彼らに会いたい!
一泊する予定だったので,出かける前に洗濯しちゃおう,
と,洗濯機を回しました.

うっかりな若き日の私はそこでうたた寝をしてしまったのです.
洗濯終了の電子音とともに起きてみると,
なんとそこには目を疑うような惨状が...!

台所が水浸し.ギャー!!!

当時洗濯機は台所の隅に置いてあり,そこからホースを風呂場に
のばして排水していました.
ベランダも防水パンもないその物件ではそれしか選択肢がありませんでした.

どうやら,水圧が変化した時にホースがぴょんと動いて,
台所側に入ってきたようなのです.

とりあえず掃除.
水を雑巾で吸い取って,ふきふき,ふきふき...

ん?最初の惨状を考えると,意外と早く片づいた.ああよかった.
(しかしこれがものすごい不幸の前兆であることに私は気づいていませんでした...)

兄の家に行き,甥っ子姪っ子と楽しく遊んで,翌日,家に戻りました.その時のものすごく楽しそうんな写真が今でも残っていて,今見るととても複雑な気持ちがします.

そしたら.
「ピンポンピンポンピンポン!」「ドンドンドン!」
日曜の夕方になにごと?と思ってドアを開けると,

「下の階の物ですけど,おたくで水漏れしませんでした?」
「...!」

なんと,その下の物件は本の製版を請け負う企画会社だったのです...

そして状況はもっとひどいことに.
なんと,私の洗濯機のあった場所の直下に
電子写植機.
いっせんまん以上するらしい,と聞いてくらくらしました.

その電子写植機に思いっきり水がかかってしまい,動かない状態とのこと.ガーンガーンガーンガーン...

D2の私,人生最大級のピンチです.

あっ,もうこんな時間.寝なくちゃ.
つづきはまた今度.




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