9月25日の産経新聞はその社説に“英紙の靖国「誤報」、戦没者追悼を傷つけるな”を掲載した(写真)。この事件は産経新聞以外では報じられず、産経の記事でも小さな扱いだったから、この社説の見出しを見ても、何のことなのかわからない人が多いだろう。
(右上は最初の記事、右下はその訂正記事、左は社説)
社説の事件の経緯に関する部分については、このブログの24日の投稿“フェイクニュースを発信した「ザタイムズ」”をご覧頂くとして、社説子の意見部分を抜粋してお目にかける(赤字)。
タイムズ紙が、靖国神社を軍国主義とアジア侵略のシンボルと否定的に捉え、さらに英大使の発言を誤って報じたとすれば、フェイクニュースといわれても仕方あるまい。日本人が靖国神社に寄せる思いを踏みにじる心ない報道であり、残念というほかない。良好な日英関係に水を差すことにもなりかねない。英大使が誤解を解こうとしたのは妥当だろう。・・・
韓国の新聞・通信社なども取り上げた。韓国有力紙の中央日報(日本語版)は、「駐日英国大使が叱責」などの見出しで、タイムズ紙の報道を引用した。そのうえで、中央日報は「歴史に対する無知が露呈する姿を見せた」と参拝した英軍チームを厳しく非難したのである。事実と異なる反日的な報道が内外を独り歩きすることが繰り返されてはならない。
社説子の意見はその通りである。さらに申せば、タイムズ紙の報道は誤報どころか、悪意をもってでっち上げた妄想ストーリーだ。「勘違いでした。済みません」で済むレベルではない。タイムズ紙の良識を疑わざるをえない。
さて、頑固爺は一昨日、「下線の部分はタイムズ紙の引用ではなく、中央日報が付け加えた可能性がある」と指摘したが、この社説(社説子は英語の原文を見たはず)の文脈からして、その推測は当たっていたようだ。重ねて述べるが、靖国問題の日中韓の葛藤は、一部の政治家やマスコミ関係者は別にして、他国の一般の人なら知らなくて当たり前である。それを「歴史に対する無知」とは恐れ入る。「知っていることが常識」という思い込みは、韓国人の独善的・自己中心的思想を如実に示していると言えよう。