お気楽 Oh! My Way

勝手気ままな日々。散らかり気味な趣味はインドア派。

少年の犯罪

2007年06月16日 | 話題とその他趣味
少年犯罪というのが気になっていた。
法律的なことじゃなく、猟奇的な殺人を犯すような少年の心理について。
まっさきに思い当たるのは1997年に神戸で起こった事件だ。
14歳の少年が11歳の少年を殺し、首を切り落として学校の校門の前に置くという、にわかに信じがたい事件だった。

わたしはたまに新聞を切り抜いて保存している。
ジャンルにこだわりはないが、ざっとみると、教育関連と考古学関連が多いように思う。
そのなかに、神戸の事件も1つだけあった。
しかも、なぜかスポーツ紙。
まだ容疑者がつかまっていない頃の記事で、情報が錯綜している。

中でも気になったところはこれ。
「駅の歩道から30~50センチ間隔で西方向に1.5キロ続いた血痕は、住宅街の中で直径100メートルの円を描いて終わっていた」

当初、被害者によく似た少年が駅周辺で目撃されたという情報があった。
少年は駅とは違う場所のタンク山という場所で殺害され、そこで遺体も切り刻まれたのでなんら関係はない。
なんだったのかと思っていたら、書籍で後日談を見つけた。
「真相 神戸市小学生惨殺遺棄事件」という本には、六十代の男性がバイクで怪我をしたと、本人が名乗り出たと書かれている。
現実にはそういう偶然もまたあるのだ。

それより、この本の主題は、冤罪ではないかと検証したものだった。
眉唾物だったが、読んでみたら、本当なんじゃないかと思ってきた。
もし冤罪だとしたら、声明文まで送りつけた真犯人が、警察のミスを突っつかないはずはないだろうけど、捜査がずさんだったのではないかとは思った。
結局、少年が犯人だという決め手はなんだったのだろう。

そして、少年はどうしてそんなことをしなければならなかったのか。
少年が部屋に残していたという犯行メモには、自ら作り上げた「神」が出てくる。
人間がどれほどもろいか実験したとも書いてあった。
それと新聞社に送りつけた声明文、義務教育に怒りを感じているあの文とでは、ちぐはぐな感じも受ける。

少年に限らず、こういった事件には動機なんてものは存在しないのだろうか。