りりあんのめーぷるしろっぷ

季節感あふれる身辺雑記。

不惑の年

2022-05-15 | Weblog
ちょうど一年前の誕生日に投稿して以来の、恥ずかしながらの投稿。
仮死状態のブログより、不惑を迎えたこの日にお誕生日のお祝いを申し上げます。
この一年はやはりコロナ禍に影響された十二カ月でしたが、
地方公演のあった舞台は観にいきました。
「ムサシ」は様々なバージョンもあり、多分わたしがもっとも多くの回数を観た作品
だと思いますが、今回の追悼公演も満足のいく観劇になりました。
初演のムサシは、わたしの埼玉芸術劇場デビューの公演でした。
あの奥行きのある舞台の四方八方から、ゆっくりと竹が葉を揺らしながらうごめいて、
やがて竹林を形成するまでの短い時間に、一気に異世界に誘いこまれた感覚がして、
得難い観劇体験でした。
思いきって上京して、緊張しながら観た「ハムレット」を観たあと、
興奮さめやらぬ状態で、ひとり劇場から友人宅へと向かいながら、
急きょ予定を変更すると決めて、翌日、当日券の売り場の列に並んだのも懐かしい思い出です。
その後、ブログや観劇を通じて、多くのすてきなファンの方々と知り合うことができました。
それ以後、年数を重ねるうちに、皆さんそれぞれに人生の節目を何度も経験されて、
以前のような交流は難しくなりましたが、今でもつながりを感じることができるのは、
それもこれもデビュー以来、走り続けてこられた竜也さんあればこそ、の思いを
強くしています。
コロナ禍で遠征もままならなくはなりましたが、地方公演のおかげで、
さほど見逃すこともなかったのはありがたいことでした。

映像関係でなんといっても印象に残ったのは、
短い出番ではありましたが、斧定九郎の原型となる謎の侍でした。
源監督の作品はやはり見入ってしまう力があるなと思いました。

最近はCMで見かけることが多く、不意をつかれてびっくりしますが、
あらためて、四十歳の誕生日おめでとうございます。