のんびり主婦のPCライフ

黒柴「ころたん」の平凡な暮らしと、
散歩と読書の記録です。

ハーメルンの誘拐魔 / 中山七里

2016-03-22 | 読書
 角川書店 2016/01/30

月島綾子の娘、香苗は記憶障害で通院しているが、その帰り道、ちょっと眼を離した隙に、姿を消してしまう。必死に探すも見つからず、いなくなった場所に学生証と中世の伝承「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。数日後、下校途中の高校生、亜美が行方不明となり、現場からスマホと「笛吹き男」の絵葉書が発見された。香苗は、子宮頸がんワクチン接種後に症状があらわれ、亜美の父はそのワクチンを推奨する日本産婦人科協会の会長だった。さらに、ワクチン被害を訴えるために全国から集まった5人の少女たちも行方不明になってしまう。そして届いた犯人から一人10億、合計70億円の身代金の要求に、警察は翻弄されていく。

子宮頸がんワクチン、怖いですね。実際に、国が推奨するワクチンに大きな副反応があるというのに、しばらく接種は続いていたのですから…。健康な少女が、ワクチンによって身体の自由を奪われるなんて、納得できるわけがありません。薬害エイズも記憶に新しいのに、なぜ学習しないのでしょう? 自分の身は自分で守るしかないのでしょうか。ミステリー小説というより、危機管理に対する啓発本のような気がしました。(2016/03読了)


午後二時の証言者たち / 天野節子

2016-03-22 | 読書
 幻冬舎 2016/01/25

ある日の午後二時頃、学校から帰宅途中の8歳の少女が、車に撥ねられ救急車で病院に搬送されたが、搬送先の病院で受け入れられず、次に向かった病院で命を落とした。
月日は流れ、最初の病院の医師で、愛人と会うために受け入れを拒否した室井が殺された。少女を轢いた大手スーパー経営者の放蕩息子も、ホテルで変死した。そして、当時、事故を目撃し、運転者に有利な証言をした主婦が、何者かに脅迫される。それぞれの事件を担当する刑事が、交通事故との関連にたどり着く。

犯人も動機も、早い段階から想像はつきますが、先が気になり一気に読んでしまいました。復讐が何ももたらさないとは解っていても、母親の子供に対する思いは無限です。巷にあふれる事件や事故には、加害者と被害者がいて、それぞれに人生があります。そして目撃者の証言ひとつで、その人生が変えられてしまうことも…。最終章は胸がしめつけられました。(2016/03読了)


介護ハーネス

2016-03-19 | 黒柴ころたん


ころたんのお世話に集中していたら、
3月も後半になってしまいました。
ブログを更新するのをサボっていたのは、
ころたんの具合が悪いのではなく、
私の寝不足のせいです。
だって、最近、夜になると短時間しか寝ないのです。
1時間おきに起きて、クルクルしたり、シーやらウンやら…



久しぶりに更新して愚痴はいけませんね。

ころたん用に、力強いアイテムが仲間入り。
足の怪我はすっかり良くなったけれど、
後足がますます弱ってしまいました。
(包帯を巻いているのは、保護のため)
転んだら立ち上がれなくて、「助けて!」とコール。
排泄のために庭に出ても、フラフラして踏ん張れない。
それを解消するための、
オーダーメードの介護ハーネスです。



これが、とても良い感じ。
ころたんの体をサポートしてくれて、
お世話する時に、余計な力を使わなくて済みます。



介護する側が倒れてはいけないから、
いろいろな便利グッズは必需品ですね。
さて、「夜は眠る」という、そんなアイテムはないかな?
3時間、いや2時間でいいから、
まとまって寝たいなぁ。


傷の原因

2016-02-29 | 黒柴ころたん


ころたんの裂傷の原因が判明しました。
なんと、激しいクルクル活動の最中に、
後左足で後右足を踏み、爪で傷をつけたようです。



原因が分ったものの、これはこれで難問!
クルクルがやめられないので、
この先も同じことが起きるでしょう。
今は、包帯+靴下でカバーしているけれど、
この傷が癒えたら、どうしましょう?



おまけに、前足で靴下を踏んで脱げてしまい、
床にポツンと靴下が落ちていたり…



悩み事が尽きません。
まあ、何とかするけどね…


真犯人 / 翔田 寛

2016-02-29 | 読書
 小学館 2015/10/31

平成27年、東名高速裾野バス停付近で、男の刺殺体が発見され捜査本部が立てられた。日下警部補は被害者須藤が41年前の幼児誘拐殺人事件の被害者の父親であり、殺害された現場が身代金受け取りの場所だったことを知る。そこで、当時の事件の捜査状況を確認するために、事件から14年が経ち時効が迫ったために再捜査の指揮をとった重藤元警視のもとを訪ねる。事件を解決できなかった重藤は、当時の様子を詳細に語り始めた。集められた刑事は6人。勝田警部補、庄司巡査部長は、幼児性愛癖のあった男を、小此木、白石警部補は、今回の被害者須藤を、若手の間島巡査部長、最年長の辰川警部補は、殺害された男児の母親尾畑小枝子と家族を担当し、少ない手掛かりの中から3つの筋読みが立てられた。しかし、ある理由から捜査は中断され未解決となった。日下は、重藤のその話から真相に辿り着く。

初めて読んだ作家さんの刑事小説ですが、過去の事件が炙り出され、謎が解き明かされていく過程が大変面白かったです。過去の捜査を振り返る場面が多いのですが、6人の刑事の視点が丁寧に描かれ、苦悩する姿が伝わってきます。41年の時を経て現れた真犯人。そして現在の事件の犯人。この間の長い人生をどういう気持ちで生きたのでしょう。どれだけの人の人生を狂わせたのでしょう。刑事の執念を感じさせる読み応えのある作品でした。(2016/02読了)


監察の神 / 弐藤水流

2016-02-29 | 読書
 光文社 2015/10/20

西岡京子は、公安から監察に移動になった。そこでパートナー兼指導者となったのは、神(じん)というベテラン監察官。神は冴えない風貌だが優秀な男だった。二人は関わった事案とは。
『ある誤射』  女性警察官が、署内の更衣室で拳銃暴発事故を起こした。彼女は誤射だと言うが、神は着弾場所に疑問を持った。
『あるパワーハラスメント』  女性課長が部下に対しパワハラを行い、部下が自殺未遂をする。神は発見されるような時間に自殺未遂をしたこと、訪問した課長の自宅の風景に違和感を感じる。
『ある復讐』  神は偶然窃盗事件に遭遇し、事件に関わることに。その捜査過程で、ある女性鑑識員の行動に不可解な点を見出す。
『ある無銭飲食』  女性警部補が、ラーメン屋で無銭飲食をしたという。罪を認めているが、退職する日の行動とは考えられない。神はラーメン屋に出向き、そこで硬貨とある物を拾う。彼女が無銭飲食をしていないとすると、その理由は何か?

タイトルの神は神様の神ではなく、主人公の名前・神(じん)でした。そこでまず驚きましたが、冴えない男に見える神が、鋭い着眼点と信念を持ち真実に迫っていく過程や、監察対象者の心を救っていく姿は、神様のように見えました。神と京子のコンビをまた見たいと思います。(2016/02読了)


こんなことに…

2016-02-26 | 黒柴ころたん


『はぁ~、困った、困った!』



『僕の足が、こんなことになった!』



『靴下を履くって? やだなー』



『歩きにくいったらありゃしない…』



今朝、たまたまころたんの足を見たら、
指の間が赤くなっていて、皮膚が裂けていました。
慌てて病院へ行くと、
皮膚が炎症を起こしているとのこと。
抗生剤の注射と、消毒と軟膏で処置。
これからしばらく、家でも薬を塗ります。

以前だったら、包帯も靴下もダメだったけれど、
病気慣れしているのか、
歳をとって反応が鈍くなったのか、
自分で脱いでしまうこともなく、
今のところ、なかなかいい感じで保護できています。

早く治るといいね。


寝相

2016-02-23 | 黒柴ころたん


春も間近なのに、今日はまた寒い日。
ころたんは、こんな格好で。



なんだか、いいなぁ~
平和だな~



ドスンバタンと寝返りをうちながら、
自由すぎるスタイルでお昼寝中。



掛けておいたブランケットを、シーツにして、
何の夢を見ているのでしょう?



『寝てるだけじゃないよっ!』



『クルクルして、倒れたりするんだ。
 これが結構、忙しいんだ…』

今年の冬から、防寒対策にと洋服を着始めたのですが、
そろそろ春物も用意しようかな。
とりあえず、しまっておいたあの服を着てみよう。
洋服にもすっかり慣れたし、
胸の腫瘍をカバーしてくれそうだからね。


終わった人 / 内館牧子

2016-02-23 | 読書
 講談社 2015/09/16

大手銀行の出世コースから外れ、子会社に出向しそのまま転籍させられ定年を迎えた田代壮介は、「定年は生前葬」と思い、途方に暮れる。反対に、美容関係の仕事をする妻は生き生きしていて、夫と旅行になど行く気にならないらしく、「恋でもしたら」などという。まだ仕事に未練がある田代は、ハローワークで職探しをするが、東大卒という肩書きやプライドが邪魔になって上手くいかない。そんな時、スクールの受付の女性と食事の機会を得たり、ジムで知り合った男から仕事の相談を受けたりと、田代の定年後の人生が動き始めたが…

仕事一筋で何十年と働き続けた男性の定年後が、リアルにユーモラスに描かれていました。我が家も定年後の夫婦二人暮らしなので、いろいろ考えさせられながら一気に読んでしまいました。「終わった人」という表現が多く出てきますが、それは会社勤めが終わっただけで、人生は予期せぬ方向に進んでいきます。そしてその年代になって初めて気づくこともあり、人生はなかなか終わらない。内館牧子さんの作品なので、ドラマ化したら面白いと思います。(2016/02読了)


疑惑

2016-02-16 | 黒柴ころたん


先日、近所の方と話した際に聞かれました。
「あの~、ワンちゃん、元気ですか?
 最近見かけないし、
 庭のフェンスが無くなっているので・・・」

確かにそうね。気になりますね。
「足腰が弱ってしまって、
 散歩も庭だけなんですよ。
 もう道路に出てしまうこともないので、
 仕切りも必要なくなってしまって・・・
 老犬になりましたが、なんとか元気です」



脱走防止用に作ったフェンスも役目を終えました。
懐かしいな~、あの頃
病気になる前だから、元気があるし、若い!
その頃の自分のブログを読み返していたら、
あっという間に時間が経ってしまいました。

昔のことばかり懐かしんでいても、仕方ないね。
昔は昔。今は今。
今、出来ることを大切にしよう♪



ころたんのこと、気にかけてくれる人がいるんだね。
有り難いね。

『僕は、案外、人気があるんだな~』