いつもココロに栄養を~ココロと身体が癒されたい☆~

美容や趣味について書いてます。ブログのお越しをしました↓
シャンタル・デュモ http://tigrato.pink/

朝日新聞GLOBE バレエダンサー 岩田守弘 突破する力を読んで…

2015-06-21 | バレエ
素晴らしいダンサーには、人を大切にする優しさがある (GLOBE引用)



バレエダンサー 岩田守弘氏について、朝日新聞GLOBE 記事が素晴らしかったので以下のとおり、まとめました。


1970年生まれの45歳、 日本バレエ協会発足当時の理事である父、岩田高一氏のバレエスクールで習い始めた。岩田氏は父親から受け継がれた才能、天性のジャンプ力で頭角をあらわすも、高校2年で出場したコンクールで、ライバルであり後輩の久保紘一の技術にはとおくおよばず。練習に打ち込み、後輩に教えを請う岩田氏。

負けたくない以上に、彼(岩田)のために何かしてあげたい人柄。久保氏談)。久保氏と参加した1989年のモスクワ国際バレエコンクールでは、久保氏はトップを勝ち取り、岩田氏は予選落ち。 


それでもバレエへの思いは揺らがなかった。


転機はボリショイ・バレエ学校への留学そして、生涯の師 アレクサンドル・ボンダレンコとの出会い。

岩田氏がレッスン後、夜遅くまで稽古場で練習を続けるとき、ボンダレンコは時間のある限り付き合った。

岩田氏の 「バレエとは何か」 の問いに、ボンダレンコは 「道徳だ」 と答えた。岩田氏は思った。

型を守り、心を表現するから人を感動させる芸術になる…と。 

そして、自身の小柄な身体を生かした、ダイナミックな表現豊かな踊りが生まれた。

 


以下は岩田氏の突破する力を表すエピソードの数々である


○国立ロシアバレエ団では、「白鳥の湖」の道化などの個性的な役があたり役となり、ロシアの名だたるコンクールで最優秀賞を受賞
 

○しかし、小柄な岩田氏には、王子などの主役を踊るチャンスは来なかった。
 
○どうせ道化をやるなら、憧れのボリショイで踊りたい。と、ロシアバレエ団から、ボリショイへ転籍

○ボリショイでは役に恵まれず、与えられたのが猿の役。着ぐるみで1分余り踊る学生にあてがわれるような役だ。

どんな役でも精いっぱい踊るだけだ。と、サルの動きを徹底的に研究した
 
○作中には本物の馬も登場し、後に「サルと本物の馬だけが良かった。」と評価された。
 
 
○今では、「モリよりいい道化はいない。」と言われる存在。往年の大スター、ミハイル・ラブロフスキーは「最近はボリショイも表現力が落ちてきた。その中でもモリは、60年代ダンサーの伝統を守っている。」と認める。

 

新天地は3年前にロシア・東シベリアにあるブリヤート共和国、ブリヤート国立劇場のバレエ団・芸術監督

ここで世界一のバレエを作る。
 
岩田氏は「鬼と化す」を念頭に、厳しく指導し、「感情の変化を大切にするようになった。」と団員の表現力にも磨きがかかっているようだ。

 
 

次なる岩田氏の夢は、

自らの手で長く踊り継がれる作品を作ること。クラシックの本来の意味は古典ではなく永遠。昔の人にできて、僕にできないはずはない。



岩田氏の人柄、心のありよう、生き方、バレエへの飽くなき情熱が、国境を越えて人の心を動かし、細やかな感情表現が人々に感動を与える。

この先も岩田氏の夢を見守って、遠い日本から応援していきたいですね。



最新の画像もっと見る