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大人バレエは焦らず、ストイックに効率よく。M体質が丁度いい。

2015-06-14 | バレエ

大人バレエについて、自身が経験した10数年間を振り返ってみようと思います。

 

大人バレエ教室には、大まかに3つのカテゴリーの生徒さん達が存在し、たいてい1つのクラスに混在していることが多いです。

1つ目はバレエ再開組。

子供のころ習っていたけれど、受験や就職、出産等で中断した後、生活が落ち着いてバレエを再開した人たち。ブランク期間や再開した年齢により、復帰後の上達度が変わってきますが、概ね復帰後数年で、昔習っていた感覚を取り戻しているように感じられます。立ち姿、ポールドブラ(手の動き)、音取り、顔や身体の向き、動きと動きのつなぎがスムーズで美しいなどなど、頭で考えなくても自然と身についているので、一目で再開組と分かります。ま、英語でいうところのネイティブですね。

 

2つ目は成人からスタートした大人デビュー組

いわゆる大人のバレエは、このカテゴリーに属します。大人と言えども、大学生からスタートした大人、20代からスタートした大人、30代の出産前、30代~40代前半の子育て世代や40後半~50代の習い始めでは、伸びしろやバレエに求めるものが全く違ってきます。当たり前ですね。

 

3つ目は子供から始めて中断することなく、継続している大人。

このレベルになると、先生や助手レベルの踊り。

 

今回はタイトルどおり、2つ目の大人デビュー組(大人バレエ)についての雑感をお話します。

 

○たいていの習い事はスタート地点が一緒だけど、大人バレエに関してはスタート前から既に勝負は決まっているという悲しい現実。

音感、柔軟性、骨格の開き具合、手足の長さと小顔具合、筋肉のつきかた、頭の良さ(頭で理解して身体を使える)、性格などなど。さらに、学生時代に新体操か体操をやっていた大人は、身体の使い方を本能的に知っていたりする。

 

○まず最初の習う先生により、その後の上達に天と地の差が出てくる。

最初に正しいポジション、身体の使い方が効率良く学べる先生が一番!今なら解剖学を勉強されている先生が理想的。初心者に陥りがちな、目に見えたとおり真似して動いてみるけれど、間違った身体の部位を頑張って使ってしまい、バレエで必要なインナーマッスルや身体の引き上げを鍛えることなく、脚の前側や外側などの表面的な筋肉ばかりが発達してしまうケース。そんな場合でも先生が放置せず、その都度矯正してくれる先生が理想ですね。

何故なら子供と違って大人は、誤った方法で変な癖をつけて数年間レッスンしたあとに、正しい方向へ矯正しようとしても、恐ろしいことに頑固な癖はなかなか直りません。既に形成されてしまった性格を直すことが難しいように、一度ついてしまった間違った癖は、貴重な数年間を費やして苦労して正しい位置に直す必要があるというもの。

 

○性格はSよりもMの方が長く熱心に続けられる。

バレエは大人クラスと言えども、本当に厳しいです。普通に立っているだけでも、習い始めは辛いと思いますよ。ましてやストレッチや腹筋もキツイし、大人になってからアナタ、飛んだり跳ねたりしますか?しませんよね。でも、大人バレエは様々なジャンプをします。それこそ、教室の端から端まで頑張って飛びますよ、数人ずつね。普段の生活でやらない動作を、これでもか、これでもか!というほど、筋肉を痛めつけて時には、ゼーハーしながら先生、もっとワタシを叱って、注意して!の世界ですからね。久しぶりのレッスンでは、足腰、ふくらはぎが痛くて...階段の上り下りがキツイこと。そんな状態でもまた教室に脚を運んで、さらに筋肉を痛めつけにいくのですから、Mとしか言いようがありませんよね。そこまで、バレエに情熱を持てる人が継続できるのです。

 

○大人バレエはコミュ力も続ける上では大事かも。

習い事ですから、集団の中でそつなくコミュニュケーションが取れて、嫌われない人の方が楽しく学べます。バレエの先生は基本的に、平等には接しません。スジのよさ、可愛げがあり一生懸命で健気、素直さや前回注意したことを覚えていて直そうとする姿勢がみられる大人たちに、より目を向けてくれるようです。

クラスには様々な年代や経歴、性格の大人達が参加しています。そこで、人に嫌われたり疎まれる行動や誤解を生む言動をすると、たちまちメンバー全体の噂の元になってしまう面倒なことに。まさに、バレエは村社会なのですよ。2ストライクまでは、まだ大丈夫。3ストライクでバッターアウトから退場(教室を退会?)を避けるためにも、大人バレエの人間関係は爽やかに、そつなく、深入りせずが鉄則ですね。

 

○バレエとの向きあい方は人それぞれ。マイペースにレッスン回数を増やしたり、減らしたりするのが長く続けるコツかも。

バレエとの向きあい方は生活スタイルや体力、他への興味などによって変わっていくけれど、大人バレエはスポコン並みにやるのもよし、週1~2、月1でやるのもどれもアリ。正解は1つではありません、あくまでも趣味なのだから。だからこそ生涯学習の一環として、シニアになったらジャンプや回転技を省き、美しい上半身の動きを追求したり、椅子に座ってポールドブラの動きのみを学ぶのもアリ。姿勢や所作の優雅なシニアって素敵ですよね。

 

大切なことは、他者と比べてむだに焦らない、惑わされないで自分としっかり向き合うこと。1回1回のレッスン大事に。心から楽しいと感じて充実した時間を過ごすこと。

これこそが大人バレエに必要な姿勢だと思うのです。 


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